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2012年5月26日 (土)

『私が、生きる肌』この中身に耐えられますか?

Photo_2

私が、生きる肌


★★★★★


歪みに歪んだグリーフワーク、
としか今は言えない


監督ペドロ・アルモドバル×主演アントニオ・バンデラス


女性賛歌3部作といわれる
『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー
ボルベール<帰郷>』や、
バッド・エデュケーション』なども好きな作品ですが、


バンデラスが出てた『アタメ』や『神経衰弱ギリギリの女たち』も観たことがありますので

22年ぶりのコンビ復活というのが、なんだか感慨深いです。

バンデラスは、人工皮膚の開発に執念を燃やす、天才的な形成外科医・ロデルという役。

“完ぺきな皮膚”といわれるその皮膚さえあれば、
妻は死なずに済んだ、という思いが彼を動かしていました。

ロベルは、ある人物にその人工皮膚を移植し、
亡き妻そっくりの美女を創造しようとするのです…。


しかし、でも、ちょっとこっから先は
難しい…。

何を書いてもネタばれになってしまいそうです。


この映画こそは、ネタバレは見ないで観に行ったほうがいい。
うん、そうするべき、と思います。


ただ1つ、いえることは

すごいものを観てしまった、ということ。

アルモドバルがさらにまたやっちまった、ということ。


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2012年5月23日 (水)

『サニー 永遠の仲間たち』はベタでいい、ベタがいいんです

Photo


サニー 永遠の仲間たち


★★★★4.8


友情と笑いと涙が絶妙
このさじ加減が韓国風

映画を見終わり、その費やした時間を振り返って
すごく楽しかったと、
いい映画だったと、
心から満喫したと思えるものって、年に何本あるか、ないか。

これは間違いなく、その1本に入ります。

ベタな韓国映画は、好きなのです。

昨年の作品で、もっとも涙量が多かったのは『ハーモニー 心がつなぐ歌』であり、
今年になってからの鑑賞ではありましたが、
もっとも展開に息をのみ、ハラハラしたのは『アジョシ』だったんです。

この『サニー』もまた同様。

友情を描き、笑いと涙が絶妙に混ざり合い、
楽しいし、事件もある。そして、ラストにはカタルシスもある。

大変ベタではありながらも、大変満喫いたしました。

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2012年5月22日 (火)

『別離』思えば思うほど、離れていく

Photo

別離


★★★★4.5


遠くて近い、イスラムの国
近くて遠い、思い人の心

5月26日(土)〜シネマート新宿、6月4日(土)〜オーディトリウム渋谷ほか続映決定
詳しくはこちらを。


先週になりますが、ようやく、ようやく見てきました。

アカデミー賞外国語映画賞、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞、ベルリン国際映画祭金熊賞などなど、各賞を受賞しているイランの映画です。


冒頭、裁判所に離婚の申し立てをする1組の夫婦の、それぞれの主張から始まります。

国外移住の許可をようやく取った妻、
1人娘のために家族で外国に行きたいと考えています。

ですが、その夫は、アルツハイマーを患っている父を置いて外国へなど行けるわけがないと突っぱねます。
もちろん娘を外国に行かせることも許しません。

妻は、ならば離婚するしかない、と語気を強めます。

この映画で起こっていることは、もちろん、イスラム教の国という決定的な違いはあれど、

介護、離婚、格差、失業、借金、うつ・・・

なんとも、私たちと近しいテーマが描かれています。


生きていくことの普遍性を感じられる良作です。

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