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2011年4月15日 (金)

『100歳の少年と12通の手紙』CLS代わりのピザ配達人

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100歳の少年と12通の手紙

CLSとはチャイルド・ライフ・スペシャリストの略。
入院中の子どもや家族の心理的・社会的なサポートをする、アメリカ発の国家資格です。
TVドラマ「グッドライフ」で、榮倉奈々さんがCLSの役をやられていました。

オスカー、10歳。白血病、余命約10日

長いこと病院に入院しているオスカー。
病状はよくありません。

ママとパパは、医師との面談には来るのに
彼の病室には近寄らない。
死にゆく彼に、まだ用意ができていないんです、きっと。
オスカーもそれがよ〜くわかっていて、
両親を遠ざけてしまいます。
それに、いたずらばかりしているので、看護師からも別の意味で一目置かれ…。

そんなオスカーが病院でばったり出会ったのが、
宅配ピザの配達人で、ど派手な洋服を着たローズでした。

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ローズは、宅配ピザ屋を始めたばかり。
病院を顧客にしたいので、ちょうど売り込みに来ていたのです。

自分の周りにいる
奥歯にものがはさまったような言い方をする大人たちと違って、

口は悪くても、ウィットに富んだユーモアがあり、
正直に、はっきりとものを言う。

オスカーは、そんなローズをすっかり気に入ってしまいます。

病院としても、残された時間の短い彼にどう接していいかわからないので、
ローズにオスカーの相手をするように頼むのです(ピザと引き替えに)。

しかも、うそか、まことか、
ローズはなんと元プロレスラーだという。

スノードームを見せながら、ローズはかつての対戦相手の話を
オスカーに語って聞かせます。

そのプロレスの回想シーン、かなりおもしろい。

子どもならでのイマジネーションとファンタジーで、
オスカーは楽しく過ごしていきます。

すっかり心を開いたオスカーに、
ローズは、今日からの1日を10年と考えて毎日を過ごすことを提案します。

1日が10年、10日が100年。

加えて、毎日毎日、神様に手紙を書くことも提案します。

ママにも、パパにも、お医者さんにも、誰にも言えないことを、
神様だけに書いてくれたら
ローズが、その手紙を風船にゆわえて空に飛ばしてくれるというのです。

オスカーったら、本当に
このローズの言うことだけはよく聞くんですね。

そうして

1日、1日、初恋から恋愛、結婚、中年の危機、配偶者との離別と

人生を疑似経験していくオスカー。

やがて、100歳を迎える10日目がやってきます……。

死生観について考えさせられるラスト

ローズの対戦相手や、病棟の子どもたちがかなりおもしろいので、
笑えるところが随所にあるのですが、

最後に、死生観について一石を投じていきます。

『健康問答』の帯津良一先生のいう、人生の最高地点で死を迎える、という状態。
人生のピークを死に持ってくる、という状態。
まさにその状態でオスカーは旅立ちます。

死にゆくからこそ、オスカーは最後の10日間、
 「僕は生きている」と1分1秒、実感していくのです。

いい映画だなあ。
好きな映画だなあ。

あと100年、私の心の中に残りそうです。

3.11の後では、また改めて、深く染みいることでしょう。

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