twitter

uereiのおすすめ

フォト

インターネット募金

« このところの映画録『奇跡』『デンデラ』『ミスター・ノーバディ』 | トップページ | 『SUPER8/スーパーエイト』にあるカタルシス »

2011年6月17日 (金)

『127時間』、闘えますか?

T0009767q

★★★★4.5

“生きる”こと、そして“いのち”というものに
正面から向き合った者だけが感じ得る境地


誰かが死ぬ映画は、もうたくさんだ!こりごりだ!という人へ。


誰にも頼らず、誰とも深い関係を持たず、
自分自身の楽しみだけを優先して生きてきた、アウトドア好きなアーロン。

金曜日の夜も、いつもの調子でロッククライミングに出かけるのですが、
翌日、アクシデントから岩場に右腕を挟まれてしまいます……。


最初、この映画も公開中止になるかと危惧しました。

ドボン、と水に飛び込むところがあるし、
なにせ岩に挟まれて、まったく身動きとれなくなってしまうのですから。

127時間も。


でも、観てもらうとよくわかると思うんです。

これは、生き抜く映画。

生きたいと決めたときの、人間の強さを信じる映画。

生きて帰ることを文字どおり、渇望した1人の青年の映画です。


3/11以後の今に、まさにぴったりなんじゃないかと思うのです。


「あきらめるな。未来を笑え」
今をどう生きるかで、未来は変わる。


右腕を岩場に挟まれながら、
彼は過去のことを回想していきます。

家族のこと、昔の彼女のこと、昔の自分のこと……。
部屋を出る直前にかかってきた電話のこと……。

その積み重ねで今があるのか、としみじみ思ったと思うんですね。


私自身も不義理をたくさんしてきましたので、
何か分かる気がしました。


いまを生きる』も再見したばかりだし。

また、レイチェル・カーソンも言っていましたけど、

人は自らの力に誇りを持ってもいいとは思うんです。

でも、何もかも自分の思い通りにできるなんて、

おごってはならない、

過信をしてはならないと思うんです。

この映画の中で、特に好きなシーン

主人公のアーロンが、太陽のぬくもりを求めて、身動きの取れなくなった体を
まるで猫のように、もぞもぞと動かすところですね。

ああ、そうだよな、と、胸が熱くなりました。


太陽、大地、空、自然というものの大きさにひれ伏し、畏れを忘れないでいたい
と思わせてくれました。

そして、人を愛すことの大切さ。

お互いに、そのいのちを生かされ合っているのですから。

主演はアカデミー賞主演男優賞にもノミネートされました
ジェームス・フランコ。

好きですねぇ。

『スパイダーマン』で観て、このイケメンは誰だ!?と思ってたら、
3ではダークサイドに転じるし、『ミルク』ではゲイも演じて。


食べて、祈って、恋をして』は彼が出てたから観たようなもんです。


しかも今年はアカデミー賞の司会まで!
しかも“あんな姿”(* ̄ー ̄*)(ヒント:ブラック・スワン)を披露してましたが、

でも、好きですよ。


あの状況で、あんなふうに「oops…」を言える俳優さんはそういません。

実際、oops どころじゃないんですけどね……。

そんなジェームス・フランコ×『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル
そして“実話”という絡みが、やっぱりこの映画の魅力。

ダニー・ボイルは本当、音楽の使い方がうまいし

冒頭から音楽で引き込まれますが、例のシーンは苦手な方は目をつぶるとしても

エンドロールまでしっかり観てほしいと思います。


↓これも、生き抜いた映画ですね!


127時間@ぴあ映画生活

・Twitterでも時々つぶやいています @uereiy
・・試写会や来日記者会見の感想もちらほら。
Facebookページにも「いいね!」をお願いしますm(_ _)m
Healing & Holistic 映画生活

にほんブログ村 映画ブログへ

にほんブログ村 健康ブログ ホリスティック医療へ

« このところの映画録『奇跡』『デンデラ』『ミスター・ノーバディ』 | トップページ | 『SUPER8/スーパーエイト』にあるカタルシス »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『127時間』、闘えますか?:

» 127時間 / 127HOURS [我想一個人映画美的女人blog]
ランキングクリックしてね larr;please click 「スラムドッグ・ミリオネア」でアカデミー賞作品賞受賞、ダニー・ボイル監督最新作 ってことで思わず、「127時間後hellip;」なんて言っちゃいそう なんて冗談はさておき。 受賞はならずだったけど、本作は今...... [続きを読む]

» 127時間 [LOVE Cinemas 調布]
『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督が登山家アーロン・ラルストンの実話を映画化。峡谷で岩に右腕を挟まれた主人公の127時間にも及ぶ極限のサバイバルを描いた感動作。出演は『スパイダーマン』シリーズのジェームズ・フランコ。ギリギリのところで正気を保ち、自らの行為に対する後悔の念と絶対に生き延びるという強い信念・生命力の強さに驚かされる。... [続きを読む]

» 映画レビュー 「127時間」 [No Movie, No Life (映画・DVDレビュー)]
127時間  原題:127Hours 【公式サイト】  【allcinema】  【IMDb】 実在する登山家、アーロン・ラルストンの実話を映画化したヒューマン・ドラマ。峡谷でアクシデントにより右手を挟まれ身動...... [続きを読む]

» 『127時間』 [ラムの大通り]
※少しネタバレもあります。 でも、すでに知ってられる方もいるかも (原題:127 Hours) ----この映画、 今年のアカデミー賞に 何部門もノミネートされていたよね。 監督が『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル。 「うん。 最初、そのタイトルからして 『28日...... [続きを読む]

» 127時間 えっ?これって実話っ? [労組書記長社労士のブログ]
 えらく夏になった、本気で、暑すぎる〜~(=^‥^A アセアセ・・・ 【=31 -8-】 TOHOシネマズ1か月フリーパスポート5本目、オープニングではインド映画の香りが・・・でも「最後のみんなで踊り」はなかった(笑) 2003年4月25日金曜日。いつものように行き先を誰にも告げず、休日...... [続きを読む]

» 『127時間』 [・*・ etoile ・*・]
'11.06.09 『127時間』(試写会)@よみうりホール 観たかった! 試写会探してたら、お友達のともやさんの当選tweet発見! ちゃっかり便乗してしまった(笑) だってダニー・ボイルだからね! 『スラムドッグ$ミリオネア』大好き♪ *詳細は避けますが、ネタバレありです! 「金曜の夜、ブルー・ジョン・キャニオンでのロック・クライミングに出発したアーロン。翌朝、渓谷で道に迷った女子2人組と出会い、しばし楽しい時を過ごす。2人と別れた後、クライミングを始めるが、手をかけた岩とともに落下、... [続きを読む]

» 127時間 [映画的・絵画的・音楽的]
 『127時間』を渋東シネタワーで見てきました。 (1)アカデミー賞を受賞した『スラムドッグ$ミリオネア』を制作したダニー・ボイル監督の作品ということもあって、映画館に出かけてみました。  物語の主人公は、ユタ州のブルー・ジョン・キャニオンに一人で出かけたア...... [続きを読む]

» 映画「127時間」自分なら同じことが出来るか絶えず問い続ける [soramove]
「127時間」★★★☆ジェームズ・フランコ 出演 ダニー・ボイル 監督、スティーヴン・スピルバーグ製作 94分 、2011年6月18日, 2010,アメリカ、イギリス,FOX (原作:原題:127HOURS)                     →  ★映画のブログ★                      どんなブログが人気なのか知りたい← 「映画のラストに御本人の現在の様子が映される、 こんなことが本当にあったんだ、 そして人間って結構強いんだと実感、 軽快な音楽に乗っ... [続きを読む]

» 127時間 [C'est joli〜ここちいい毎日を〜]
127時間'10:米、イギリス◆原題:127 Hours◆監督:ダニー・ボイル「スラムドッグ$ミリオネア」◆出演:ジェームズ・フランコ、アンバー・タンブリン、ケイト・マーラ、リジー・キャプ ... [続きを読む]

» 映画:127時間 [よしなしごと]
 そのタイトルからどうしても96時間のようなアクション映画を想像しちゃいますよね。でも全く違います。そんな訳で渋谷のシネクイントで127時間を見てきました。  このシネクイント、前回の半券を持っていくと1,000円になるので、前回見たムカデ人間の半券でお得に見られるぜ!って思っていたら、半券なくしたみたい。ショック!orz... [続きを読む]

« このところの映画録『奇跡』『デンデラ』『ミスター・ノーバディ』 | トップページ | 『SUPER8/スーパーエイト』にあるカタルシス »

2019年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック

映画リンク

  • 映画.com

ファミリー・ツリー

エンディングノート

無料ブログはココログ