8月・9月の映画録(上)『ツリー・オブ・ライフ』『神様のカルテ』『モールス』ほか
ぜんぜん、ブログ更新しておりませんでした。
もっぱらTwitter・・・。
Twilogを見ると、ちょこちょこ観たものについては
つぶやいてはいるのですが、
ちょっとこちらにも紹介しておきます。
●『ツリー・オブ・ライフ』
わかりづら〜。でも、嫌いじゃないです。
BBCのような地球創世記の部分を耐えられるかが大事。
ちょうど夏休みにマグマでできた洞窟とか、温泉が勝手に湧き出ている所とか見て、
お墓参りもしてきたので、
地球の始まりと今ある世界、いのちのつながり、自分のルーツと家族みたいなことが、
ぐわんぐわんと巡りました。
音楽がスメタナの「モルダウ」なのもいい。
また、1950年代のアメリカ中西部というのも、ある意味ポイントなのかもしれません。
戦争に勝ったアメリカ、強いアメリカで
息子よ、おまえも強く生きていってほしいという父の願い、みたいな。
特にブラピの奥様役ジェシカ・チャステインが印象に残りました。
きれいで、いいママだと思います。
あんなふうに子どもを育てられたら、と思います。
●『エンディングノート』近日アップします。
試写会にて。
是枝監督の弟子である砂田麻美監督が、がんと闘病する父親を追った、
というより、
がんを患った父親が人生のエンディングに向かうまでを、
カメラ好きの娘が追ったドキュメンタリー。
それにしても、最期までよくしゃべるお父さんで、
そのDNAがしっかり息子に受け継がれているあたりは、 本当に可笑しいやら、泣けてくるやら。
家族って、時にもの悲しいくらい滑稽だよね、端からみたら。
生きていることは尊い。生まれくることも尊い。
ならば、死も尊いものではないか、という砂田監督のメッセージは
確かに受けとった、と思う。
クロエちゃんは好きだし、男の子もよかったけれど、
オリジナルの『ぼくのエリ〜(以下、故意に省略)』ほうが断然好きかも…。
ストックホルムの冷た〜い、寒〜い、底冷えする感じが、
2人の悲しい恋にはより合っているような気がします。
櫻井翔と宮﨑あおいの夫婦、一止とハル。
原作のほんわかして、あったかい夫婦の空気感が倍増されていてよかったと思います。
櫻井くんのファンには自分と同世代も多いと思うけど、
私もああいう先生にかかりたいわ〜と、
ただでさえ忙しい地方病院の先生たちのハードルが
ますます上がるようなことになったら困るだろうな、なんて思ったり。
松本は好きだし、穂高の山々も好きです。
ハルの写真もありましたが、もう少し山々も見たかったような気も。
加賀まりこさん演じる安曇さんのエピソードは、
原作を読んでいなくてもグッと来るとは思いますが。幸せな最期だったろうと思います。
安曇さんの孤独感をより強調するために、原作にはあったくだりは
省かれたのかもしれません。
病院の脇役陣は、どなたもイメージに合っていました。
『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソンが主演、製作総指揮。
9・11をこんなふうに取り上げるな、という批判がアメリカではあったようです。
日本でも、そう感じている人はいるでしょう。
でも私は、その日に亡くなったすべての方の人生に、
この映画と同じような悩みや葛藤や、笑顔や喜びがあっただろうということに
思いを馳せてしまいます。
多くの人の命が失われた今年だから、なおさらそう思います。
・Twitterでも時々つぶやいています @uereiy
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