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2011年11月 6日 (日)

いま、観ておきたい!『がんぱっぺ フラガール!〜フクシマに生きる。彼女たちのいま〜』

Photo_2

がんぱっぺ フラガール!〜フクシマに生きる。彼女たちのいま〜


★★★★


新宿ピカデリーほか、全国公開中

心のざわつきは消えないけれど、
それでも踊り続ける彼女たちのいま、は必見


大好きな映画『フラガール』の舞台となった
福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズ。


観る前からも、
やっぱり観終わっても心はざわざわとしています。


天災と人災、地震、津波、原発事故の三重苦(あえて風評被害は入れません・・・)。

まだ何も片がついていない。


石炭から石油へ、国のエネルギー政策の転換によって
炭鉱の町からハワイアンの町へという苦肉の策を選び、

町を上げて1つになってきたのに

またもや、国のエネルギー政策のまずさに翻弄されてしまった人たち。


震災後、
『フラガール』の出演者一同が義援金を送ったというニュースもありましたし、

週刊SPA!の男性記者が被災した際、
ハワイアンズのスタッフが無事に通れるかも分からない国道を自ら運転して
12時間かけて東京まで宿泊者を送った、
というWEBニュースを、直後に読んだこともありました。


そんな中、フラガールやハワイアンズの再オープンを題材にした
ドキュメンタリーが製作されるという話。
ナレーターは蒼井優が、ギャラを寄付してまでOKしたという・・・。


復興?


早すぎやしないか。それよりは、

その場から避難したほうがいいんじゃないか。


何か心がざわざわ、ざわざわ。手放しで応援できない、引っかかるものがあり・・・。


でも、意を決して観に行ってきましたが


納得はできないけれど、

知ってるようでいて知らなかった、

フクシマのいまがたくさんあるドキュメンタリーとなっていました。

まず、いわき市の辺り、福島県浜通りは
3.11だけではなく、ちょうど1カ月後の、4.11の震度6の余震によっても
非常に大きな被害があった、ということです。
(東京でも震度4でした)


ハワイアンズのスタッフたち、「もうだめだ」と思ったといいます。

目玉のドーム型プールが、もう全然だめなんですもの。

しかし、ホテルの被害はそれほどひどく影響を受けていなかったことから、
原発事故の影響下にある広野町の被災者の受け入れもしていました・・・。

また、フラガールのサブリーダーで、双葉町出身の大森さんという女性にも
スポットが当てられていました。


立派なお家が、福イチから2kmのところに建っています。


防護服やマスク、手袋を自前で装備して(これぐらい出してあげなよ、東電!と思いつつ)

変わり果てた自宅に一時帰宅していく彼女。

家族は幸いにも、千葉県に避難しています。


同僚からもらったという手作りのバッグや、プレゼントされたというぬいぐるみを
大事そうに手に取っていきます。

「今のわたしには、こういうものが必要」

この言葉が胸に刺さります。


彼女の心の奥を垣間見たような気がします。

窓の外、生えほうだいの木々の合間に、福イチの煙突が見えていました。

また、大森さんは、震災後、
ペットたちとも離ればなれになっていましたが、

飼っていた犬1匹と猫3匹は“被災者が作った”ペットの保護センターに無事預けられていました。


フラガールとして全国キャラバンを回る合間に、車を飛ばして愛犬や愛猫に会いにくる彼女。

その姿にも、涙です。


「私、何やってるんだろう」とふと思う、と彼女。「そうか、これが現実だ」。


原発の収束があってこそ初めて復興と、私は思っていたのですが、

果たして、彼女たちを前にして

そう言えるだろうかと自分に問いかけています。

前向きなんです。みんな。

目指している復興。

地元への愛着。


それでもここで生きていくんだと、
それにもかかわらず笑顔で踊るんだと、そうした気持ちが

たぶん、いわきの多くの人の心の中にあるので、

『フラガール』のクライマックスのようなオープン日のダンスシーンでは

たくさんの方々が涙を流しています。

ジェイク・シマブクロによる音楽も心に染みます。


ただ、彼女たちはその場所で、かつての「当たり前」を取り戻したいだけなんですよね。


背負っているものの大きさを知ってなお、


その場にいない私たちには、どうの、こうの言うことはできません。


それでも!

子どもが映ると、マスクしてくれー、と思います。

ここに連れてこないでくれー、と思います。

避難してくれー、と思います。


彼女たちの将来が心配です。

観光庁、福島県ががっつり後援していますが

「復興」といわれると、やっぱり心がざわつきます。)


11/3、11/4と東京新聞にも取り上げられていました。

中野サンプラザで21日は特別公演もあるようで・・・。

そのほかのメディアでもけっこう取り上げられてきています。

私が観たとき、映画の日2回目の回でしたが、
隣の『エンディングノート』は激混みの模様。それはまあ、そうでしょうが
劇場はがらがらでした・・・。


12日公開の『アンダー・コントロール』
公開中の『チェルノブイリ・ハート』も観るのなら、

ぜひ、こっちも観ることをおすすめしたいです。


いま現在、フクシマに、彼女たちはいるのですから。


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コメント

sakuraiさん、
コメントありがとうございました。うれしいです。遅くなってすみませんでした。
彼女たちの笑顔の裏にある思いを想像すればするほど、何とかしたいというもどかしい思いも出てきて、一緒くたになってしまって、本当ざわざわしてしまいます。
もっと皆さんに見てもらいたいですよね、本当に。

さゆりんさん、
コメントありがとうございました。フラの公演、いかがだったでしょうか。
愛、ですね…。愛で何ができるか、自分ができることを考えていきたいです。
ありがとうございました。

明日、中野サンプラザで行われる全国絆キャラバンの最終公演を見に行ってきます。
フラ仲間を誘って楽しみにしていました。
フラは心を表現します。
振付の中で大好きなのは、アロハ(愛)です
今、いわきをはじめ、被災された方々の心を癒すには、愛が一番大切だと感じます。
素敵な映画の紹介をこれからもがんばってくださいね

TBありがとうございました。
反応遅くてすいませんでした。

心がざわざわする。。
という気持ち、とてもよくわかります。
何とかしなければならないけど、何をどうすればいいのかわからないもどかしい気持ちもあります。
とりあえず、多くの人に見てもらいたいのですが、少なくてがっかりです。

この記事へのコメントは終了しました。

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東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県いわき市で1966年から営業を開始した「スパリゾートハワイアンズ」。2006年公開の映画『フラガール』で描かれたその施設とフラガールを含めて復興を目指す人々に密着したドキュメンタリーフィルムだ。自らも被災者でありながら、全国をキャラバンしながら多くの人々に笑顔を届ける彼女たちの姿に心揺さぶられる。... [続きを読む]

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