『リミットレス』限界を超える副作用!?
★★★★(4.8)
脳の機能を100%活性化させる謎の新薬!
末に待つのは堕落か、成功か。
ベストセラー「ブレイン・ドラッグ」を映画化。
とても好きなジャンルです。
サスペンス・アクションというのか、SFちっくなスパイスもあり。
スランプに見舞われている、半分アル中の作家エディが、ある日、
脳の機能を100%活性化させるという錠剤「NZT48」を手にします。
恋人にも去られ、作品もまったく進まないため
半信半疑で試しに服用してみると、あらあら、不思議。
一夜で長編小説を書き上げてしまい、
投資や株取引でひともうけして、ビジネスの世界に進出。
何カ国語も自由に操り、去っていった恋人ばかりか、
パーティーでもモテモテの人物に。
序盤、まるで浮浪者のような作家時代と、
薬を飲み始めてからの高級スーツを着こなす、ビジネス界のエグゼクティブという
落差のある主人公を
『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』の
ブラッドリー・クーパーが演じているのですが、
これがすごくハマっています。
『ハングオーバー』のようなコメディから、『バレンタインデー』のようなラブコメまで
演じ分けられる彼本人みたいです!?
しかし、そんな過激なお薬ですから、やはり過激な副作用も待っていて・・・。
『猿の惑星創世記』や
『レナードの朝』 、小説「アルジャーノンに花束を」
でも
必ず、反動というのは来ていましたね。
たとえ、今まで20%しか使っていない脳を
100%に使うことができたとしても、
その作用に肉体的にも、心理的にもついていけてない。
いのちの早送り、みたいな感じもします。
薬には必ず副作用があります。
ホント注意しなくてはいけませんね。
この映画、薬が効いていく過程と、薬が効いている最中の映像の見せ方が
ものすごくうまいと思います。
服用した瞬間、
ブラッドリー・クーパーの蒼い目にズームしていって、
瞳がぐんと澄んでいって、
がぁっと瞳孔が開いていって。
また、万能モードのときの、N.Y.の街並を駆け抜けていく、
というより、建物でも何でも突き抜けていく見せ方も、
薬の効能が分かりやすいんじゃないかと思います。
まさに、リミットレスです。
なるほど、と。
微妙なラストも含め、観る側の
イマジネーションがかき立てられました。
昨今、オリジナルの作品が少なく、
原作モノの映画化ばかりの印象がありますが、
原作が好きで、さらに映画も好きになれる作品や
原作以上の衝撃を与えてくれる作品は、そう多くはありません。
映画館の大きなスクリーンで、
しかも、ほぼド真ん中のぜいたくな席で
(レディースデーの昼の回なのに結構すいてました。)
観ることができてよかったです。
まったく余談ですが、
『ハリーポッター』シリーズや、中村義洋が監督する伊坂幸太郎作品などは
作品の持つ世界観や空気感が、自分の想像どおりか、
もしくは、はるかにその上をいってるところが
映画化されても、両方とも好きでいられる理由かもしれません。
↓ロバート・デ・ニーロがエディを引き抜くビジネス界の大物役として出ていました。
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