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2011年12月17日 (土)

だれでも『私だけのハッピー・エンディング』を!

Watahapi_2

私だけのハッピー・エンディング

★★★★



30歳のキャリア・ウーマンが
がんを通じて見つけた
“私らしい人生”=“私らしいハッピー・エンディング”


父と母は離婚し、父とは疎遠、母との関係もうまくいっていない。
そんな両親に反発して、どこか突っ張って、

自分はそうはならないと、誰も本気で好きにならないって、

仕事をがんばって、

友達とただ楽しんで生きていくの、私。

そんな感じの、広告代理店に勤める

キャリアウーマン、マーリー(ケイト・ハドソン)。


正直いって、最初はあまり好きになれないタイプ。

かわいいんですけどね。


しかし、ある日の検診で、

彼女は、かなり進行した大腸がんであることが分かります。


主治医のジュリアン(ガエル・ガルシア・ベルナル!)から

余命半年と告げられてしまうのですが……。

いつものように、軽いノリでみんなに報告し、

何事もなかったかのように過ごそうとするマーリーですが、

周りの人はそうはいきません。


どう接していいか分からない。

目の前の事実を受け止められない。


友達はハレモノに触るようにマーリーに接し、中には距離を置くようになる友達も。

母・ヴェバリー(キャシー・ベイツ)はただオドオドするばかり

父も、どう接していいか分からず、どうもピントがずれた感じの対応。


周りの気遣いにマーリーはイライラしてしまい、八つ当たりしてばかり。


ただ、医師のジュリアンだけが、そんなマーリーを静かに受け止めてくれていました。


そして、

あるとき、気を失ったマーリーは、

○○で、□の、ウーピー・ゴールドバーグに出会い、


ジュリアンへの本気の想いを確信するのです…。


紆余曲折ありますが、

最後には、全部まとまります。

悲しいことは悲しいし、お別れだけれど、大団円になります。


視界は雨模様ですが、気分は不思議と湿っぽくはなりません。


あんなふうなだといいな、私も。逝くときには。

そんなふうに思いました。


昨年の公開作で、同じように
若年性がんをテーマにした映画で『50/50 フィフティ・フィフティ』
ありますが、

両者に共通していえることは、

がんになって、改めて気づかされたこと

がんになったからこそ、出会えたもの について描かれていることです。

これは、“がん”がくれた贈り物ということで

「キャンサーギフト」と呼ばれています。


今や2人に1人がかかる、がん。

夫婦やカップルのどちらかがそうであってもおかしくありません。

マーリーの場合は残念ながら進行が早い、たちの悪いがんだったのかもしれませんが

『50/50』の脚本家、ウィル・レーサーのようなサバイバーや

がんを抱えながらも、生きている人たちはたくさんいます。


がん哲学外来で知られる樋野興夫先生によれば、

今やがんになっても、およそ半分の人は、

「がんになっても、がんでは死なない」という

完治まではいかなくても、共存しながら生きていくことができる時代になってきている、と。


そんな、がん共存時代において

キャンサーギフトは、

1つの大きな支えというか、希望というか、生きがいになり得るもの

なんじゃないかと思うのです。


また、本作品は、大腸がんの啓発に一役買うことになったそうで、

興行収入の1部は、大腸がん疾患啓発「ブルーリボンキャンペーン」の
啓発グッズ(トイレットペーパーなど) の制作にあてられることになっています。

詳しくは、こちら

泣かされるために、観に行くんじゃなくて、

がんを考えるために、観に行く。

そんな映画が、これからも増えてくれればいいですね。


私だけのハッピー・エンディング@ぴあ映画生活

・Twitterでも時々つぶやいています @uereiy 
・試写会や来日記者会見の感想もちらほら。
 よければFacebookページにも「いいね!」をお願いしますm(_ _)m。
Healing & Holistic 映画生活

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