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2011年12月 8日 (木)

愛はあとからついてきた『ラブ&ドラッグ』

Lovedrugs

ラブ&ドラッグ

★★★★

近ごろはやりのロマンティックコメディながら
いろいろと考えさせられます

アン・ハサウェイとジェイク・ギレンホールの共演。

文句なしの美男美女、『ブロークバック・マウンテン』でも夫婦役で
共演していた2人が
また、息の合ったすてきなカップルぶりと、脱ぎっぷり(!)で演じています。

『涙と笑いの奮闘記──全米セールスNo.1に輝いた"バイアグラ"セールスマン』
(著ジェイミー・レイディ)が原作であり、
LOVEの前にMAKE LOVEという、近ごろよくある(?)タイプの作品かと思いきや、

意外にもシリアスなテーマを含んだ、なかなかいい映画でありました。

最初は「ワハハ」と笑いながら観ていたんですが、ラストにはホロリ。

いい意味で裏切られました。

 

アン演じるマギーは、若きパーキンソン病のアーティスト、

ジェイク演じるジェイミーは、医学部を中退したファイザー製薬のセールスマン。

ジェイミーが抗うつ薬を売り込みに行った病院で偶然出会ったことから
2人はセックスフレンドになります。

ここまでの展開は、
ナタリー・ポートマン&アシュトン・カッチャーの『抱きたいカンケイ』
ジャスティン・ティンバーレイク&ミラ・クニスの『ステイ・フレンズ』のよう。

しかし、だんだん2人の関係はそれ以上のものとなり、

マギーの病気は少しずつ悪化していって……。

マギーはすごく刹那的なんですよね。
今までもずっと、病気を抱えるゆえに

誰かと深い関係になることを避けてきたんだろうと思います。

彼女の親については、セリフでしか出てきませんでしたが、

1人でずっと暮らしてきたようなところを見ると、

おそらく見放されたのか、それとも迷惑をかけたくなくて彼女のほうから出てきたのか。

一生付き合っていかなくてはならない、

これからずっと悪化していく病気を抱えて

いいようのない不安と隣合わせに暮らしてきたはずと思いますが、

そんなときに、ジェイミーと出会ってしまったんですね。

手の震えを懸命に隠そうとするマギーの姿は、見ていて、大変つらいものでした(ρ_;)。

「その覚悟は本物か?」と、私もスクリーンの中のジェイミーに
思わず問いたくなりました…。

映画に出ていたパーキンソン病の患者会の人たちは
実際の患者の皆さん。

こういう自らの声を発することができる場って、大切だと思います。

日本でも患者会や家族会など、たくさんできてきてはいますが、

やはりこうした活動に何らかの形で応援ができたらいいな、と

いつも思ってしまいます…。

また、
彼女の病気と2人の関係以外にも、

教育や家族、生き方に関するテーマを含んでもいました。

この映画を一緒に観た友人は学校の先生でしたので、
特にジェイミーの少年時代について、ひとしきり語り合いました。

医者一家の長男ながら、医学部中退のわけ…。(弟も医者ではなかったですけど)

のっけから、何か落ち着きないな、この人〜。
プレイボーイの、チャラ男の営業マンっていう役どころだから、
わざと、早口で、おしゃべりで、がちゃがちゃとさせてんのかなあ

と思っていたのですが、

実は、彼はADHD(Attention Deficit / Hyperactivity Disorderの略、
:注意欠陥・ 多動性障害、字幕では「多動症」)だったんですね。

彼自身も8歳からずっとリタリンという薬を飲んできたんです。

親にどこか失望されながら、まるごとの自分を認めてもらえないまま、

マギーがずっと薬を飲みながら生きてきたように、

彼もまた、薬との付き合いの長い人生を送ってきたんですよね。

このあたりも、2人を結びつけた1つの要因だったのかもしれません。

あと、薬代の安いカナダまで、お年寄りと集団でバスに乗って薬を買いに行くところなんか、

アメリカの医療事情の一端を映し出していました…。

↓こちらでは、アンとジェイクは真の相手ではなかったですね。

・Twitterでも時々つぶやいています @uereiy http://twilog.org/uereiy
・試写会や来日記者会見の感想もちらほら。
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