twitter

uereiのおすすめ

フォト

インターネット募金

« 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』存在に、人は救われる | トップページ | 『J・エドガー』老いて、なお孤独です。 »

2012年2月20日 (月)

『TIME/タイム』イズ・マネーの世界にようこそ

Photo


TIME/タイム


★★★3.5

『ガタカ』にはかなわなくても
独特の世界観に観客を誘(いざな)う

監督・脚本・製作を『ガタカ』『トゥルーマン・ショー』の
アンドリュー・ニコルがつとめるということで かなり期待度を高くして観ました。
私は、まあまあ、楽しめたかなと思うのですが、
あまり評判はよくないようですね。 

映画会社もびっくりの、意外なスマッシュヒットとなりました。

まず、この映画独特の設定を序盤で飲み込んで、受け入れていないと
やっぱりその後
ついていくのは若干難しいかもしれません。

 すべての人間の成長は25歳で止まる。
 左腕に埋め込まれたボディ・クロックと呼ばれるデジタル体内時計が
 25歳になった瞬間から、その後の生きられる時間(余命)を刻み始める。

 <時間>が通貨の代わりになる。
 世界は2分化され、
 富裕ゾーンの人々は働く必要がないほど通貨=<時間>を持て余す一方で、
 スラムゾーンの人々は、労働によって通貨=<時間>を稼がなければならない。


例えば、スラムゾーンに住む者がコーヒーを1杯頼むと、
ボディ・クロックから、チャカチャカ、チャカチャカと4分差し引かれ、
その分、自分の余命が4分縮んでしまうという、

その4分は富める者の懐へ貯まっていくという、そういうことなんです。

なんという斬新な発想。
なんというオリジナリティ。
まさにタイム・イズ・マネーの世界。
富める者だけが永遠に生きられるという、究極の格差社会を描き出しています。

主演の、『ソーシャル・ネットワーク』のジャスティン・ティンバーレイクはじめ、
『ダークナイト』のキリアン・マーフィ(ちょっとお兄さんだけど)、
『アイ・アム・ナンバー4』のアレックス・ペティファー、
「ホワイトカラー 知的犯罪ファイル」のマット・ボマー、
「マッドメン」のヴィンセント・カーシーザーと
みんな25歳という設定なので、若きイケメン度が高いのはうれしいところですが。

この映画を観ると、時間に対する意識が変わりそうです。

いつも時間に追われて、アタフタと小走りしたり、
時計ばかり気にしているのは、貧乏症なのかもしれません。
余裕というものは、やはり懐具合から生まれるのでしょうかね・・・。

とはいえ、100万年分も余命(時間)を持っていたって、
シルビア(アマンダ・セイフライド)のように
毎日が「なんか、つまんな〜い。どっかにおもしろいこと、な〜いかなぁ〜」
という空虚感ばかりに支配されてしまうのだったら、

果たして、長く時間があることだけがよいことなのかどうかも疑問です。

疑問といえば、もう1つ。

老化遺伝子を抑制させ、ボディ・クロックや、
<時間>を人同士でやり取りする仕組みがあるほどの進んだ“近未来”なのに、

車や建物など、そのほかの部分ではあまり進歩がないなと
気になってはいたんですが、

そこには監督のこだわりがあったようです。

スラムゾーンに住む者は、毎日をやりくりして命をつなぐのが精いっぱいで
新しいものを生み出す時間が、文字どおり、ない。

だから、スラム街によくありがちな落書きさえも、ない。
体制に逆らっている時間さえも、惜しいから。

一方、富裕ゾーンに住む者は、明日も、あさっても、

何日も、何年も時間を持て余しているから
今すぐに新しいものを生み出す必要性を感じない。
100年後でもできることのために、何も今、頭や体を使わなくてもいいじゃない、という、余裕さ。

この設定は、監督のアイデアらしいですが、
なるほどです。
納得しました〜。

不老不死、永遠の命(時間)というものは、
太古の昔から人間のあこがれではありました。
映画の世界でも、インディ・ジョーンズや
ジャック・スパロウや黒ひげが
不老不死を求めて冒険していますが、

それを永遠に求め続けているから、物語になり得るのであって、

永遠の25歳のままで、
時間があり余るほどだったなら、

そこには自己の成長とか、自己実現とか、創造性とか
それによる人間性の発展とか、
そういったものがなくなってしまうのではないか。

そんなメタファーが、この映画には込められているようにも思います。

富める者が貧しい者から搾取して、長生きするということも含めて、

やっぱり、意外と深〜い作品だなあと私は思うのです。



↓とはいえ、人間ドラマとしての見応えはやはりこっちかな。


TIME/タイム@ぴあ映画生活
・Twitterでも時々つぶやいています @uereiy
 http://twilog.org/uereiy
・試写会や来日記者会見の感想もちらほら。
Facebookページにも「いいね!」をお願いしますm(_ _)m
Healing & Holistic 映画生活





にほんブログ村 映画ブログへ

にほんブログ村 健康ブログ ホリスティック医療へ

« 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』存在に、人は救われる | トップページ | 『J・エドガー』老いて、なお孤独です。 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/572804/54013276

この記事へのトラックバック一覧です: 『TIME/タイム』イズ・マネーの世界にようこそ:

» TIME タイム/In Time [LOVE Cinemas 調布]
科学技術の進歩で人間の老化が25歳で止まる社会、しかし25歳になった瞬間から余命を刻む時計が動き始める…。時間が金の代わりになった世界で日々を生きることの尊さを描くSF作品だ、主演は『ステイ・フレンズ』のジャスティン・ティンバーレイク、ヒロインに『赤ずきん』のアマンダ・セイフライド。監督は『ガタカ』のアンドリュー・ニコルが務めている。... [続きを読む]

» 映画「TIME/タイム」 [空想俳人日記]
駆け回れ時は金だぞ蝌蚪の紐  なんじゃあ、この映画は、題名の「TIME」にも惹かれたけど、まさしく、「タイム・イズ・マネー(時は金なり)」を見事に単刀直入に絵に描いたように創っちゃったよお~。  いや、むしろ、時間はお金では買えない大切な・・・、なんて概念... [続きを読む]

» TIME/タイム [風に吹かれて]
超格差社会 公式サイト http://www.foxmovies.jp/time監督・脚本: アンドリュー・ニコル  「ガタカ」科学技術が進歩したことにより、老化を克服した近未来。人類の生体の成長が2 [続きを読む]

» TIME/タイム [だらだら無気力ブログ!]
予告編で走りながら駆け寄る男女、恋人同士だと思ったのに・・・。 [続きを読む]

» 映画「TIME タイム」発想は斬新だけどそのテンションが続かない [soramove]
「TIME タイム」★★★☆ ジャスティン・ティンバーレイク、アマンダ・サイフリッド、 キリアン・マーフィ、オリヴィア・ワイルド、 マット・ボマー、アレックス・ペティファー出演 アンドリュー・ニコル監督、 109分、2012年2月17日公開 2011,アメリカ,20世紀フォックス (原題:IN TIME ) 人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知り... [続きを読む]

» 映画:TIME/タイム [よしなしごと]
 お金の代わりに時間で支払いや給料を受け取る。そんな独特な世界観が予告編からもおもしろそうな映画TIME/タイムの記事です。 [続きを読む]

« 『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』存在に、人は救われる | トップページ | 『J・エドガー』老いて、なお孤独です。 »

2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

映画リンク

  • 映画.com

ファミリー・ツリー

エンディングノート

無料ブログはココログ