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2012年4月10日 (火)

『アーティスト』栄枯盛衰が人生さ。

1

アーティスト


★★★★


人は老い、時はすぎゆく
それが世の常、生きることだから仕方ない


言わずと知れた本年度アカデミー賞作品賞・監督賞・主演男優賞ほか最多5部門受賞作

今年の映画の中で目玉中の目玉、

満を持しての公開ですね。


どうやら、
モノクロサイレント映画という、今のご時世には斬新な設定や

かつての大スターと新進女優とのロマンスという

栄枯盛衰、盛者必衰のことわりがピンとこない(世代なのか?)

「ああ、あのころは良かった」という懐古趣味はイマイチ性に合わない、という方には

あまり評価は高くないようですが、


私は、好きです。

セリフがなく、主人公の感情は表情やしぐさ、音楽で表されていますので

確かに想像力を使わされますよね、否応なしに。
久しぶりにそこを奮発して、映画を観ました。


それに、何といっても、やっぱり
ジャック・ラッセル・テリアのアギーが超最高に可愛いのです!

本当、飼いたくなる…。あぶない、あぶない(* ̄ー ̄*)

ただ、

私にとっての今年のアカデミー賞の裏テーマは

「老いと孤独」だと勝手に思っておりますので、

実はまさに、これはピタリ賞、ビンゴなわけなのでした。


また、『ヒューゴの不思議な発明』(近日アップ)とはまた別角度の、
映画創成期への愛も感じました。

映画には、何が必要か。

物語があり、表現力豊かな役者がいれば

派手な演出がなくても、それで成り立つこともできる。

そんなふうに思えます。


現代っ子というのか、

世代だけではないのようにも思いますが、

会話と会話のあいだの間(ま)が苦手で、
絶え間なくおしゃべりを続けたり、LINEやピグで常にチャットしていることが普通な、

字幕で映画を観るのはちょっと苦手な、という場合には

あんまり受け入れられないのかもしれません・・・。

もちろん、そこを狙っては作っていないと思いますけど。


平均年齢62歳、77%が男性というアカデミー会員には
指示されて当然といえば当然。

「年の差婚」という言葉も、なぜか思い出しますw。


老いる、年を経るということは、
それだけ手放すものも多くなるということ。

階段を下りる者もいれば、駆け上がる者もいる。


自分が忘れさられたり、あるいは取り残されているようで
孤独や空虚感、焦りを感じたりもするでしょう。

死生学で知られるアルフォンス・デーケン先生は、

そんなときだからこそ、考え方の方向を変えてみよう、といいます。

今まで自分がどれだけの人たちに支えられて生きてきたのかをあらためて感謝し、

そして、
これからの人生をどう生きていったらいいかを考え、

新しい人生を肯定して、生きていこう、と。


それが、この映画のラストシーンにもよおーく表されているなあと思うのです。

ベタですけど、いまをあるがままを受け止めて、希望を持つことって大事、ですよね。

↓アルフォンス・デーケン先生の本著を思い出しました。


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コメント

ojirowashiさん、コメントとTBありがとうございました。

ご共感いただいてとてもうれしいです。
発展の中で否応なしに寿命が延びてしまった「先進国」が抱える、
共通の課題という感じですよね。
内外で評価された『おくりびと』もいい例と思います。

今後ともどうぞよろしくお願いしますm(__)m

はじめまして。
「今年のアカデミーのテーマは老いと孤独」と
おっしゃる所に目をひかれました。
アカデミー賞に限らず、日・欧・米の最近の
全般的な傾向かとも思いますが。
多分「先進国」といわれた国の人々が、
「老いと孤独」の中に生きざるを得ない世の中
なのかもしれないと思ったりもしています。
その意味で、とても的確なレビューとして拝見しました。
ついでに、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」の
ほうも覗かせていただきました。
こちらもまさに、おっしゃる通りの展開で、
参考になりました。
この2題、TBさせていただきました。
ありがとうございました。
(同じ記事を2度TBしてしまいました。1つ削除願います)

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