純愛は疾走するのですよ『ドライヴ』
★★★★
狂気と純粋さが同居する
複雑なキャラは彼しかできない
ずーっと観たくって、観たくって。
最近はおもしろい作品が多いし、
サイクルが早いし、
お仕事もありがたいし、
入学式だの何だのもあるし、という怒濤の4月が終わり、
ようやく1日の映画の日に観てまいりました。
『ブルーバレンタイン』『ラブ・アゲイン
』のライアン・ゴズリングには
また、すっかり心を持ってかれました。
『トランスポーター』のようなオープニング。
でも、ライアン・ゴズリング演じる、その名も“Driver”は
よりスマート、線が細く、ナイーブな感じを受けます。
そして出会う、同じアパートに住む母と子。
“Driver”と惹かれ合う母親アイリーンを演じるのは、『わたしを離さないで』の
キャリー・マリガン。
R15指定のバイオレンスなクライムムービーであり、
カーアクションもありながら
やっぱりこれは、せつないラブストーリーなんだな、と思わずにはいられません。
あのエレベーターでのシーンの光の当たり方なんかは、
本当にすてきでした。シビレました。
その後のギャップが激しいから
余計に“くる”んですけどね・・・。
あのシフトチェンジには、“Driver”の過去を思わずにはいられませんでした。
これはあくまでも想像ですが、
“Driver”は、アイリーンの子ベニシオに自分の過去を見ていたんじゃないかと思うのです。
容易に想像できてしまう、この子の未来に
自分の愛が邪魔になると思ってしまったんではないかと。
一緒に観た友人は、『きみに読む物語』の彼だと知って驚いていましたが
寡黙でクールな物腰にかいま見える純粋さ、
優しく甘い瞳を一瞬で支配する狂気、
暴力の連鎖を断ち切ろうとする愛ゆえの決意は、
ただマッチョなだけの男じゃ表せないよね~と。
まったくもって共感しました。
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