『サニー 永遠の仲間たち』はベタでいい、ベタがいいんです
★★★★4.8
友情と笑いと涙が絶妙
このさじ加減が韓国風
映画を見終わり、その費やした時間を振り返って
すごく楽しかったと、
いい映画だったと、
心から満喫したと思えるものって、年に何本あるか、ないか。
これは間違いなく、その1本に入ります。
ベタな韓国映画は、好きなのです。
昨年の作品で、もっとも涙量が多かったのは『ハーモニー 心がつなぐ歌』であり、
今年になってからの鑑賞ではありましたが、
もっとも展開に息をのみ、ハラハラしたのは『アジョシ』だったんです。
この『サニー』もまた同様。
友情を描き、笑いと涙が絶妙に混ざり合い、
楽しいし、事件もある。そして、ラストにはカタルシスもある。
大変ベタではありながらも、大変満喫いたしました。
夫と1人娘と暮らす、42歳の主婦ナミは、ある日、病院で旧友のチュナの名前を見つけます。
彼女は末期がん。
余命は2カ月といわれていました。
ナミの心は、仲良しグループ「サニー」で過ごした高校時代に飛びます。
「久しぶりにみんなに会いたい」というチュナの願いを叶えようと
ナミは、今ではすっかりバラバラになってしまった「サニー」のメンバーを探すことになりますが・・・。
彼女たちの高校時代は、1986年。ソウルオリンピック前、
新しい時代に向けて変わりつつある韓国。
乱闘シーンが多いのは、そういう運動が盛んだったころだから仕方ないでしょうか。
日本でもスクールウォーズな時代だったわけですし。
でも、どこかコミカル。
何せ敵対グループの名前は、○○時代だし。
歌番組が始まるからって、終わりにして帰っちゃうし。
この後、何かヤバイことが起こるかも、という事件がことごとく
おおむね想像どおりに起こるんですが、
実際は、その想像を凌駕していて、
その超えっぷりが、韓国映画だなという気がします。
時にガールズ・トークって、話がちょっとだけ大きくなってしまうことがありますが
(ない、ですか!?)
やっぱりそれと同じものを感じるんですよね。
その感じ、嫌いじゃないです、私は。
また、上のチラシや、公式HPで確認していただくとわかりますが
高校時代と、成長した現代のサニーのメンバーが、クリソツ。
そこがいいんですよね!
少し前の松嶋菜々子?松たか子?に見えなくもない、ナミの大人時代
若き瀬戸朝香に見えなくもない、高校時代のチュナ
さすがに整形しちゃった、っていう設定の子もいますけれど。
ですが、ただ1人だけ、最後の最後まで見つからない、グループきって、いや学校きっての
美少女スジ。これがまた、なんとなく芦名星を思い出させる美少女です。
彼女は、見つかるんでしょうか。
約束の日にも来ないんでしょうか。
ハラハラしてしまいます。
音楽も、「愛のファンタジー」や、もちろん「サニー」もイイ!
「タイム・アフター・タイム」は泣くなぁ。
学生時代の仲間たち、
とても懐かしく思い出します。
同級会とか、やりたくなりますよね。
↓「LOST」のキム・ユンジン主演。ベタで、ありえへんけど号泣。
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yaplogさん、ありがとうございます
あらすじ
平凡な生活をしていた主婦のナミ(ユ・ホジュン)は母の入院先の病院で、高校時代の同級生チュナ(ジン・ヒギョン)と再会する。余命わずかなチュナに「またみんなに会いたい」と言われたナミは、高校時代の仲間たちを探し始める・・・。
感想
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3月に大学時代の同窓会があって、それも又タイムリーだったし。でも、大学時代って、遠いようで、みんな意外と環境が似ているから、そこまで衝撃がある程ドラスティックには変わっていないのだけれど。高校の頃の仲間にはしょっちゅう会ってるしね…。この作品のように、かつてとても仲... [続きを読む]
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サニー 永遠の仲間たち#50024;#45768;/Sunny/監督:カン・ヒョンチョル/2011年/韓国
綺麗な女の子は、歳をとっても綺麗だけれど。
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MasaruSさん、こちらこそコメありがとうございました。
ベタすぎるのと、唐突すぎるのとで、確かに評価は分かれるところです…。
何年かぶりに復帰の方は、スジの25年後を演じられてた方ですよね。
私は知らなかったのですが、韓国では知る人ぞ知るモデルさんで、
大人のスジは来るのか?来ないのか?とハラハラしているところへ
実際に何年かぶりにこのモデルさんがカムバックしたので、とても盛り上がったようです。
ちょっとお名前が分からないですけど…。スジは本当、美少女でしたね!
また今後ともよろしくお願いします。
投稿: uerei | 2012年7月31日 (火) 20時13分
先日はトラックバックを返した下さった上にコメントまでして下さりありがとうございました。
女性の観客のあいだでは、評価が真二つに分かれがちという話も聞きましたが、男の私も存分に愉しめる作品でした。
観ている時には作品に入り込んでいたので、美少女スジの例のシーンでは「あいつ、やってもうた」と声が出そうでした。
劇場で買ったパンフレットによると、キャストの中には、「何年ぶりに復帰」とか「映画初出演」という人がいるらしく、その辺が解ると、また別の愉しみがあるのかもしれません。
投稿: MasaruS | 2012年7月27日 (金) 00時46分
なるさん、コメントありがとうございました!うれしいです。
「過速スキャンダル」も面白いんですね〜!
これは見なくては。楽しみですo(*^▽^*)o
「サニー」も本当に楽しめた映画でした。
やはり韓国映画はレベル高いですね。
Twitterでは同年代以上の男性が盛り上がっているみたいなので、
私は女性陣(ママ層)にアピールしているところです。。。
こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
投稿: uerei | 2012年6月 1日 (金) 11時16分
はじめまして^^
いつも楽しく拝見してます~。
「サニー」私も観ました!
見る年代によって、懐かしかったり、新鮮だったり、
色んな世代で楽しめる映画だなーと思いました。
とても面白かったですね^^
ちなみに「過速スキャンダル」も面白いですよ。
この監督の初監督作品なのですが、初だなんてとても思えないくらい
しっかりとツボを抑えた映画だと思います。
では、これからブログ楽しみにしてますね~
投稿: なる | 2012年5月29日 (火) 10時36分