映画『宇宙兄弟』はプロセス重視
★★★★4.5.
近年の邦画の中でまれに見るおもしろさ
忘れかけた夢への情熱を呼び覚ませ!
2012春・縁(えん)をつなぐシリーズの第2弾は、同じ夢を追う兄弟を描いた物語です。
特に同性の兄弟は、友であり、ライバルであり、
どうしても気になって気になって、仕方がない存在ではあるのですが。
お互いがいるからこそ力がわく、みたいな感じ、すごくすてきだと思います。
40過ぎて青臭いかもしれませんが、
単純に、夢を追いかけるっていいなと、
こちらまで身震いして、ときめいてしまうほどの
夢があるっていいなと。
それを共に語れる相手がいるっていいなと。
2時間超えてますけど、あまり長さは感じませんでした。
「ああー、おもしろかったな」と、すがすがしい気分で映画の世界を堪能できた
作品でした。
JAXAだけでなく、NASAも全面協力です。
すごいゲストも出てきます!
お子さんたち、どんどん観てください。
(ただし、お行儀よく!)
「宇宙へ行きたい!」
その思いの熱さだけで、十分語っていけてると思います。
月の重力とか、細かい所は気にしないっ。
全17巻、現在も連載中の小山宙哉さんの原作コミックは、
まだ途中ですが、
原作好きの方の期待も多分、裏切らないっと思います…、私は。
でも、どうやらそうでもないみたいなんですが…。
逆に、コミックでは描ききれなかったことをうまく映像で見せてくれているように思いますし。
(例えばシャンプーのくだり、もちろんロケットのLift offなど)
音楽も、Coldplayの「Every Teardrop Is a Waterfall」もいいんだけど、
Primal Screamの「Rocks」が
けっこう盛り上げてくれますし。
個人的には、少年時代のムッちゃんがツボで!
真鍋ケンジ役の井上芳雄くんも! 似てすぎ!
濱田岳くん、新井浩文くんも
いい味、出してました。
あっさり駆け足過ぎる終盤に対して、
賛否両論あるようですが、
森 義隆監督の主張、わかります。
私たちは結果ばかりを求めてしまいがちです。
今や成果主義の社会なのだから、仕方がないのですけれど、
夢を追うとき、
何よりも大事なのは、そこに至るまでのプロセスなのでは?
ということをこの映画からあらためて教えてもらえました。
むしろプロセスのほうにこそ、ドラマがあると思いますし、
プロセスの積み重ねがその人なりの物語になるんではないかと。
夢を叶えるというのは
途方もない、果てなく遠いことかもしれなくても
まずは“その1歩”を踏み出してみない?
と、この兄弟に言われているような気がしています。
なにより、この地球(ほし)、the earth、La tierra、Le monde、Die Erde…
に生まれてよかったと思える
この星にいるすべてが兄弟なのさ、と大きな心になれる(気がする)
あのシーンが、大好きでした!
↓これは何かちょっと惜しかったけれど、ムッタはハマってました。
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» 『宇宙兄弟』 2012年4月29日 よみうりホール [気ままな映画生活(適当なコメントですが、よければどうぞ!)]
『宇宙兄弟』 を試写会で鑑賞しました。
面白かった
そして、泣いてしまった
【ストーリー】
子ども時代に、宇宙飛行士になることを誓い合った兄弟ムッタとヒビト。時は過ぎて2025年、弟ヒビト(岡田将生)が夢をかなえて宇宙飛行士となった一方、兄ムッタ(小栗旬)は会社を解雇され意気消沈していた。互いに違った道を進んでいた兄弟だったが、弟からの連絡をきっかけに兄はかつての夢を実現させるべく再び宇宙飛行士という目標に向かって進み始める。
原作は漫画です。
でも、そんなの関係なく兄弟の友情(愛情)が見... [続きを読む]
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カエルの鳴き声... [続きを読む]
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「宇宙兄弟」★★★★
小栗旬、岡田将生、
麻生久美子、濱田岳、新井浩文、
井上芳雄、塩見三省、堤真一出演
森義隆監督、
129分、2012年5月5日公開
日本,東宝
(原題/原作:宇宙兄弟 )
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まさに旬の俳優二人の演技はどうか
楽しみに劇場へ、
結構お客も入ってい... [続きを読む]
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[宇宙兄弟] ブログ村キーワード
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