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2012年6月 7日 (木)

『テルマエ・ロマエ』が想定外にウケるワケ

Photo

テルマエ・ロマエ

★★★

細かいことは気にしないで、
その世界観と、裏側の優越感を楽しむ

今月はとりわけ話題作がめじろ押しというのに今さら。。。
という感はありますが。
「まあまあ、おもしろい!」とは思ったものの、
なぜかブログ記事にはせずにきました。

しかし、5月に興行ランキングで3週連続1位を取ったかと思えば、
今週は連続1位の『MIB3』に引き続いて、2位に返り咲きと、

CMでも言っているように、本当に想定外のヒットですよね。

例えば、渋谷のシネクイントでは、公開から6週間もたつというのに
10時から19時までのフル回転の5回上映。

GW映画で、正直ここまで引っ張るとは思っていなかったですし、
同時期公開作品としては、個人的には
『わが母の記』『宇宙兄弟』のほうが好きだったりするのですが、

くしくも、
20代前半は信州の温泉に多くの時間を捧げていたこともあるので、

ここまでの快進撃はなぜだろう、ということを考えたくなりました。

・原作からして、実体験と調査に基づくリアルさがおもしろい。
・古代ローマと現代日本をタイムスリップ(風呂限定)できる設定がおもしろい。
・「歩く生真面目」ルシウスを地でいくような、阿部寛がおもしろい。
・阿部寛はじめ、北村一輝、市村正親など濃い顔の俳優さん、勢ぞろいがおもしろい。
・ウロウロする阿部寛の鍛え抜かれたヌードが見応えあって、おもしろい。
・古代ローマではイタリア語が日本語吹替えなのが、おもしろい。
・古代ローマに日本の風呂文化をいちいち、上手にパクるところがおもしろい。 

などなど。

3Dのドンパチアクションや、家族愛にあふれた人間ドラマもいいのですが、
映画として単純に笑えて、おもしろいのは確か。

昨年来、現実に起きたこと、起きていることが
もはや映画で描かれる世界を超越してしまっているのですから、
ただ、ただ単純に楽しもうと思うのもよくわかります。

とにもかくにも、「笑い」が求められているんですね、きっと。

何より、映画で描かれる最大の笑いどころ、おもしろみは

古代ローマ人もびっくりするほどの
日本人の風呂文化、温泉文化の歴史と深さ、芸の細かさであることはいうまでもありません。

いちいちびっくりして、感銘を受けまくり、裸で独りごちる
生まじめ顔の阿部ちゃんルシウスは、本当おもしろくて仕方がない。

ハマリ役だと思います。

そもそも、ビートたけしや、チャップリン、ウディ・アレンなど
人を笑わせるのに長けた人物は、
生まじめで、繊細で、緻密なイメージを感じさせます。

で、阿部ちゃんのような彫りの深い人ばかりを集めた古代ローマ人に対して、
日本人は平たい顔族。

差別的?といえば確かにそうかもしれませんが、
平たい顔族のおじいさんたちが、ルシウスを「外人さん、外人さん」と呼ぶのも、
どっちみち同じことなのではないかしらと思ったり。

確かに、奴隷とか蛮族とかいう言葉がバンバン出てくるのも気にはなりますが、
そこで止まってしまっては、もったいないように思います。

それに、天下の古代ローマ人をして、
「恐るべし、平たい顔族」と何度も言わしめていることへの
ちょっとした優越感のようなもの、
何だか心をくすぐりませんか。

懐古趣味に走るわけではありませんが

日本の温泉文化は、島国で、火山だらけの立地や四季の気候、
大自然の厳しさを生かしつつ
趣きというこだわりを持って、工夫をこらして人間が入れるようにして、
(時々サルも入る・・・)発達してきたもの。

“湯治”という文化も、戦という必要性に応じて生まれてきたもの。
町の人が集う公衆浴場も
そこから、民俗学的、文化人類学的に派生してきた必要不可欠なもの、では。

湯治や岩盤浴というと、冬なだれで4人の方が亡くなった玉川温泉のことを
思い出してしまいますが

それほど温泉や湯治、浴場というものは、
もともとが大自然の恵み、賜物であり、

畏敬の念を持って、人々が接してきた文化ではなかったかと思います。
多くの名湯が
「武田信玄の隠し湯」とか「美人の湯」などの別称を持って呼ばれるのもそうですよね。

今の日本、国全体に漂うムードが躁うつ状態にあると私は考えていますが、
このどこか心地よい感じは、失望感や閉塞感がある中においても

ほんの少しの【誇り】を、

ユーモアを持って、
取り戻してくれるものではないかと思うのです。

温泉とは、とても土着的なものですから、。

温泉を通じて、改めて誇りを感じられるということは、
日本ならではの地域に根づいた、土地それぞれの文化を
大事に継承していくことにも通じているとも思うのです。

おそらく、
大学時代の恩師が、比較文化や日本人論の課題に
『テルマエ・ロマエ』を持ち出す日も近いだろうと信じています。

そして、
その大いなる恵みと、確かな日本の技術を生かすべく、
地熱発電というもの。

私たちは期待していいですよね!?

テルマエ・ロマエ - goo 映画

テルマエ・ロマエ@ぴあ映画生活

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