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2012年8月10日 (金)

『トータル・リコール』でもリコールされないこと

Photo_2

トータル・リコール

★★★

“記憶”に縛られず
なりたい自分になればいい

そう言っちゃうと、元も子もないんですが、
いわずと知れた、シュワちゃん主演、ポール・バーホーベン監督による
1990年の伝説的なSF映画を

コリン・ファレル主演、『ダイ・ハード4.0』のレン・ワイズマン監督でリブート、
再起動です。

原作は、SF作家フィリップ・K・ディックの短編小説『追憶売ります』。未読ですが…。

オリジナル版は伝説的と書きましたが、それこそ記憶に残る名物シーンたくさんありますよね。

シャロン・ストーン演じる主人公の妻が突如、豹変するところとか

ぶっ壊れたタクシーのロボ運転手とか

発信器を取り除くために鼻に器具をつっ込むところとか

おばちゃんの顔が崩れて、シュワちゃん登場とか

火星で酸素欠乏中のシュワちゃん登場とか

レジスタンスのリーダー、クワトーの存在とか

ほとんどトラウマといってもいいような(!?)映像体験の数々。

その辺の期待度は高まるところかと思いますが、

リブート版の設定は、かなり違っています。

舞台は火星ではなく、全世界的な化学戦争後の地球。

世界は、富裕層の暮らす地域・ブリテン連邦=UFB(今の地球でいうとEUのあたり)と
労働者層の暮らす地域・コロニー(オーストラリアのあたり)に分断されていて

「フォール」と呼ばれる地球のコアを通る超巨大なエレベーターによって
労働者は富裕地域まで働きに行く、

ということになっています。

ちょっと『TIME/タイム』っぽいですかね。

労働者層の地域は、まるで『ブレードランナー』のような世界観でした。

 

一方、富裕地域の、上へ上への発展ぶりなんかは
『フィフス・エレメント』を思わせる雰囲気。

富裕層を守るロボ警官はまるでクローン・トルーパー。
(本ブログを初めに書くときには記憶から飛んでた存在でした)

それに何といっても、地球を貫いて、コアを通ってしまうくらいですから、

重力をうまく使った見せ場、アクションが多いです。

大きなスクリーンで観たほうが、これは楽しいでしょうね。

そうそう、見せ場といえば、これに尽きます。

ある意味、1人の男(クエイド:コリン・ファレル)を巡っての女同士の闘いというのは、
傍目に観てると、やっぱりおもしろいもんだな、と。

妻で、実は監視役のケイト・ベッキンセールと、
本来のお相手のジェシカ・ビールが本気モードに闘っちゃうところ、一番の見どころでしょう!

特に、ケイト・ベッキンセール。

それこそ、鮮烈な記憶をこちらに植え付けて、全部持ってっちゃう。

「なんであんたが、こんなにまで上司に大事にされちゃってるのよ!」的に
クエイドの有能ぶりに対して妬いちゃってるところは、現代的だなと思ったりもしますし。

ただ、本作の肝であるメッセージ、

記憶というものに頼りすぎては、いけないのだ
いまを生きるのだ

という点についてはそのまま継承されているのですが、

「自分は何者か」という
アイデンティティーに対する葛藤の描写の弱さと、

今の日本にとっては、

オリジナル版のレジスタンスの面々が抱えている背景のほうが近似性がある部分だったと思うので、

物足りなさ、みたいなものはちょっとあるかも。
レジスタンスそのものの描き方も含めてですが。
(私だけかもしれませんが)

たしかに格差社会は、グローバルな事実ではあり、重大な社会問題ではありますけれど…。

ちなみに、

子ども(中学生)に、地球の核部分を通って、半球の反対側に出られるようにトンネルを作ってある、という話をしたら、ものすごい食らいついてきました。
「そんなことができるなんて!一体どうやったんだろう!?どんな技術なんだろう」って。

そこ、SFでは大事なところじゃないかな、と思います。

トータル・リコール@ぴあ映画生活

トータル・リコール - goo 映画

↓原作もコリン・ファレルVer.で

↓何回観たのか、もう覚えていません…

↓そういえばコリン・ファレル出ていますね。

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