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2012年8月27日 (月)

『桐島、部活やめるってよ』前田、部活たのしいってよ。

Photo

桐島、部活やめるってよ

★★★★★

熱くなれるものがあるのは
全然カッコ悪くなんかない

なんて痛快!カタルシス!

屋上のシーンでは、思わずパチンと手をたたいちゃいました!

「そうだ、そうだ!」

本当、全部、他人事じゃない。

探せ、探せ、あのころの自分を探せ。

そして泣け、叫べ、目を覚ませ。

何となく、ですが

『サニー 永遠の仲間たち』と同じ匂いがするな~と思ったんですよね。

大人(?というか、単なる齢を重ねた者)から観ると、そう思えてしまうのかもしれませんけど。

熱くて、甘酸っぱい、あのころの自分に背中を押されたような気になってしまうのかしら。

もしかすると、
当事者世代はリアルに近すぎてしまうから、俯瞰で見れなくて
「ワケわかんね~」ところがあるのかも。

終了後にそう言っている、若者3人組が隣にいたんです。

きっと部活グッズを持ってきてて、1000円で観てるんだろうなっていう(渋谷東急限定)。

ご存じのとおり、この映画、部活をやめてしまうという、バレー部のエースで
頭がよくて、スターな桐島は、出てはきません。

結局、神木隆之介くん扮する、クラスでは目立たない地味な存在の

映画部の前田がイチバン幸せ者なんですよ。

うん、そうに違いないんですよ。

桐島の親友、というか同類の
菊地宏樹という、イケメンを演じた東出昌大くんを見いだせたのは
それはそれで、よかったですが(* ̄ー ̄*)

私がこの映画で響いたところは、

同じ日の、同じ出来事を共有していても、人によってとらえ方はまったく違うし、

考えていたことや感情なんかも、

まったく、まったくもって、人それぞれなんだということ。

スクールカーストとか、格差とはなんか違うんですよね。

確かに、そういうものは実際あると思いますし、
そこを下剋上のように、見返してこうぜ、ということではないんですけれども、

そういうヒエラルキーとか、いけてる組・いけてない組うんぬんといった、そういう相対的なものではないと思うんです。

要は、君は、それで
「自分が、燃えているか」「自分が、楽しいか」「自分が、幸せか」
と思いながら、そこにいるか、てことだと思うんです。

もっと絶対的で、主体的なものなんですよね。

何もかもを持っているようでいて、実はソウルがカラっぽな、
宏樹くんが、それに気づけたことには拍手を送りたいですし、

バレー部で桐島の代役となる風助(大賀くん)もそうですけど、

「よし、それでもやろう、自分」と思える原動力のようなものなんです。

こんなふうに言うと、

そうはいっても肩身狭いよ〜とか、だってやっぱモテたいもんとか、
そんなものは理想論とか、何そんなに熱くなってんの、とか
みたいになってしまうのかもしれませんが、

映画『桐島、部活やめるってよ』にあるのは、

日本の子どもたちが低い、低いと言われ続けている

「自分を好きと思える」
「自分は大切な存在である」
「自分が生きていることには意味がある」
「自分には何かできることがある」という

自己肯定感そのものであって。

理想論だろうが、何だろうが

“出る杭になろう”だろうし、“出る杭を打つな”だろうし

いや違うな、そもそも“出てるとか、出てないとかを気にすんな”

“自分は唯一無二の、価値のある、意味のある1本の杭なんだ”
と思って生きてこうぜ、ってことなんではないでしょうか。

前田がイチバン幸せそうに見えるのは、そのがっちりした杭があるからなんですよね。

こういう姿勢こそ、日本が出遅れている、
これからの教育の太い幹になることなんじゃないでしょうか。

ゆとり教育がやりたかったのは、むしろそこなのでは。

「ナンバー1にならなくてもいい。もともと特別なオンリー1」

という歌詞の曲が何100万枚売れたとしても

結局、スルーされてきた部分です。

実質、浸透していない。

少なくとも、この映画を観たら、今からでも何か変わっていこうよ、若者たち。
(ワケわかんね〜かもしれないけれども、さ)

大人のほうも見方変えていこうよ。

そんなふうに思わせてくれるのです。

ちなみに…
自分の高校時代は、“文化系運動部”の弓道部。

あのガールズたちの対極にいるような、
この映画の中では取りあげられることのない、

朝会やクラスのシーンでさえ、ちらりと映るか映らないかというくらいの
地味〜なメガネっ子でした。

桐島、部活やめるってよ@ぴあ映画生活

桐島、部活やめるってよ - goo 映画

↓これは強烈な映画だったな、吉田大八監督作品。

↓これ未見なんですよね。見たほうがいい、よね?

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コメント

uereiさん、こんにちは。

本日付けの拙サイトの更新で、こちらの頁を例の直リンクに拝借したので、
報告とお礼に参上しました。

確かに学内ヒエラルキーを捉えながら、描き出そうとしていたものは、uereiさんが
 >私がこの映画で響いたところは、
 >同じ日の、同じ出来事を共有していても、人によってとらえ方はまったく違うし、
 >考えていたことや感情なんかも、
 >まったく、まったくもって、人それぞれなんだということ。
 >スクールカーストとか、格差とはなんか違うんですよね。
とお書きの部分だったろうと僕も思いました。
校内ではヒエラルキーがあっても、それぞれが「もともと特別なオンリー1」の
青春を生きていることがありありと伝わってくる作品だったと僕も思います。

どうもありがとうございました。

えいさん、コメントありがとうございました!!

そうですね、確かに学内ヒエラルキーをこうまで正直に描いているのは画期的ですね。
だからこそ、それぞれの目線での1日1日がとてもまぶしく映りますよね。

こんにちは。
素晴らしいレビューですね。

>前田がイチバン幸せそうに見えるのは、その杭があるからなんですよね。

まさにそうだと思います。

>同じ日の、同じ出来事を共有していても、人によってとらえ方はまったく違うし、
考えていたことや感情なんかも、
まったく、まったくもって、人それぞれなんだということ。

ここに、この監督の映画観があるような気がしました。
ただ、僕はこの中で、学内ヒエラルキーは描かれてはいたと思うし、
そしてそれを描いたというのは画期的だとは思いました。

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