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2012年10月に作成された記事

2012年10月29日 (月)

こんなに危うい!?『危険なメソッド』

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危険なメソッド

★★★

2大心理学者の決別の裏に
こんなにも激しい運命の
1人の女性の存在があったなんて

心理学の2大大家(たいか)であるフロイトと、その弟子ユングを、
それぞれヴィゴ・モーテンセンと、マイケル・ファスベンダーが演じ

その2人の間を行き来し、ユングの愛人でもあった女性ザビーナを
キーラ・ナイトレイが演じる

しかも、 監督はデヴィッド・クローネンバーグということで

かなり期待して観ました。

うーん、でも、何だかうまく表現できないです。

心理学を学んだ端くれのくせに、
フロイトとユングの喧喧囂囂(けんけんごうごう)って、
実際あんな感じだったのかしら…
と萌えてみたりとか、

キーラ・ナイトレイの体当たり演技に
ただ、おののくばかりだったりとか、

もとになった史実に加えて、それぞれのアクターの
“俳優力”みたいなものに見入るしかなかった、という気がしています。

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2012年10月22日 (月)

『ペンギン夫婦の作りかた』愛がたっぷり入ってます

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ペンギン夫婦の作りかた

★★★★

ごはんがおいしいのは

あなたと一緒に食べるから


食べるラー油の元祖といわれる、「石垣島ラー油」を生み出した

石垣島で食堂を営む辺銀(ぺんぎん)夫婦の半生を映画化。

女優として、個人的に大注目の小池栄子さんと、

中国の人気俳優、ワン・チュアンイーさんが夫婦役。

画面からもよーく伝わる、小池さんのでっかい空のような明るさと、

青く澄んだ海のようなさわやかさと

人間的な懐の大きさみたいなものが役柄にぴったりでした。

当たり前ですが、映画にはいろんなタイプがありまして。

現実をムムッと思い知らされ、これまでの生き方、考え方、物事のとらえ方を
くつがえされたり、深く猛省させられるドキュメンタリーや

ウイットに富んだジョークが利かせながらも、

ほろりとさせるヒューマンコメディ、

ハラハラ、ドキドキの爽快なアクションもの、

感情を揺さぶられ、あまりの没頭にエンドロールが終わっても

立ち上がれないほどの衝撃作もあったり、

いやぁ、おもしろかったね〜で終われる、ただただ楽しい作品もあります。

こちらの『ペンギン夫婦の作りかた』は、まちがいなく

誰が最初に言い出したのか、「ほっこりする」という言葉がぴったり。

じわん、と温かい気持ちになって、

おなかがすく(!)という映画

今日は家族と何食べよう、と思いを巡らせてくれる映画でした。

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『フタバから遠く離れて』わかる、不条理な国

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フタバから遠く離れて

★★★★★

フタバの人々の語りがあぶり出す

機能不全の日本社会


2011年3月11日に起きた東日本大震災と福島第一原発事故によって、

着の身、着のまま故郷を追われ、埼玉県内の廃校(県立旧騎栖高校)に

町の機能ごと避難した双葉町の方々を追ったドキュメンタリー。

でも、過去形ではありません。

1年半過ぎた今もなお、行くあてなく、先立つものの目途もなく、

いまだこの避難所で暮らしている町民の方々がいるのです。

舩橋淳監督が、避難所に足繁く通い、1人1人の町民の方々に寄り添い、

距離を少しずつ縮めていって撮影したこのドキュメンタリーは、

2月のベルリン国際映画祭で「NUCLEAR NATION」としてプレミア上映され、

脱原発にシフトした現地ドイツはじめ、海外からの高い評価を受けています。

ニューヨークやロスなどアメリカでも配給が決まっているそうです。

ドキュメンタリーの間じゅう、終始、心に渦巻いていたのは、

私たちが使う電気のために、あなたたちの故郷、生活、人生、思い出、

家系、歴史、風土、現在、過去、未来…

何もかもを台無しにしてしまって、ごめんなさい。

事故が起きるまで、無知で、無関心でいて、ごめんなさい。

そう、私も加害者の1人であり、当事者の1人であることを

改めて思い起こさせてもらったんです。

恥ずかしいかぎりです…。

このPCを動かしている電気は、どこから来るのか。

そのスマホを充電する電気は、どうやって作られたのか。

明日のごはんを炊く電気のために、誰が犠牲になっているのかを。

どうか、何かのスイッチをオンにするたびに、

その電気はどこで、どうやって作られ、誰の犠牲の上に立って

私たちのもとにやってきているのか、

思い浮かべてほしいんです。

忘れてはならん、無自覚ではならんのです。

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2012年10月20日 (土)

心の中の『希望の国』をめざして。

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希望の国

★★★★★

希望の国。それは

描くもの、つなぐもの、思い続けるもの


今から数年後の日本、ふたたび大地震が起き

“長島県”で、原発事故が発生。

とある酪農家の一家は、老夫婦は原発20㎞圏内の内側に残り、

若夫婦は避難し、離ればなれとなる

というストーリー。

鬼才といわれる園子温監督が、今なお続く原発問題に

真っ向から斬り込んでいます。

前作『ヒミズ』でも震災が盛り込まれていましたし

原発事故以後、ドキュメンタリーは数多く作られていますが

フィクションでこうも真っ向なのはおそらく初めてとなります。

Twitterをやっていたり、東京(中日)新聞を購読している方なら

どこかで目にしたようなエピソードをいたるところで再確認できるかと思います。

もちろん、初めて目にするような光景も。

ドキュメンタリーを観ているような印象を持ったりもしました。

監督が、足で集めてきた結果なのだろうと思います。

「福島の時のこと、覚えてるだろ」

何度か、そのセリフが出てきます。

映画を見終わって、まず思ったのは、

希望の国、というタイトルの意味。

希望の国って、どこにあるんだろうか

このタイトルは、なんて皮肉で、逆説的なんだろうか

いったいどういうことなんだろうか

今や、復興予算の使途をみても、

もはや希望すら持てない国で、どうして?

そう思いながらも、

この命題は、大きい、ということに思い至ります。

こうであってはならないと

心の中には抱えている

“希望”を持って、持ち合って、分かち合って

これからつくっていこう、ということですよね、一歩、一歩。

おそらく。たぶん。

実は個人的に、この映画で一番ショックというか、悔しいと思ったのは、

日本=イギリス=台湾の合作であること でした。

海外での監督の評価を考えれば、当たり前かもしれなかったし、

喜ばしいことではあるのですが、

こういう映画を、日本の資本だけで撮ることが難しい、ということこそ、

根底にある問題そのものなんだろうと思うのです。

『冷たい熱帯魚』や『愛のむき出し』をあれほど評価していながら、

次は原発がテーマだとわかったら、みんないなくなったと

だったかでプロデューサーさんがおっしゃっていました。

クサイものにはふたをしろ なのです。

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2012年10月19日 (金)

『桃(タオ)さんのしあわせ』で思う、しあわせな介護

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★★★★

最後のときを、
手をつないで過ごせれば
それはしあわせ

この映画は
本作のプロデューサーでもあり、
『レッドクリフ』シリーズの財務面の管理を担当していたという
映画プロデューサー、ロジャー・リーの実体験が
ベースになっています。

桃(タオ)さん、とは、
13歳のときから60年間、4代にわたって、
ロジャーの家に勤めてきた家政婦さん。

しかし、確実に、実母よりもだれよりも、ロジャーにとっての
隣る人”だったのは間違いありませんでした。

桃さんを演じたディニー・イップは、10年ぶりの映画出演にして
昨年のヴェネチア国際映画祭で主演女優賞を受賞、

ロジャー役は、この映画の企画に賛同したアンディ・ラウが
なんとノーギャラで引き受け、
プロデュースも買って出ています。
友情出演で
『インファナル・アフェア』のアンソニー・ウォンや
ツイ・ハーク監督、キンポーのとれたサモ・ハンもいて、
まさにアジアの大スター、ここにありですよ。
中国ではアクション以外の映画としては異例の大ヒットになったそうです。

だって、この映画、
本当にささやかで、静かで、穏やかで、そして
なんて、あったかい。

老いをめぐるテーマは、いまや万国共通だろうかと思いますが
この心の満たされ方は、そうそうない体験でした。

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2012年10月 9日 (火)

生者は行く。死者の使者が『ツナグ』ゆえ。

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ツナグ

★★★★


生者と死者と思いをつなぐ

ファンタジック・ストーリー


直木賞作家・辻村深月の原作を映画化。

これは当て書きか⁈と思うほど、

都会的でクールなルックスでありながら、どこか朴訥で誠実な印象を持ち、

時に、年上に対しても「甘えんなよ」と熱く諭すことのできる高校生・歩美を演じられるのは、今、ギリギリ桃李くんしかいないんじゃないかと思います。

(この「ギリギリ」は年齢的に、という意味で)


もちろん、ちょっと不思議な雰囲気を持つ、おばあさんを演じたら

もはや右に出る者はいない、樹木希林さんはいうまでもないハマリ役。

遠藤憲一、八千草薫といったベテラン勢は抜群の安定感。

プラス橋本愛、大野いと、桐谷美玲といった若手の女子たちの熱演により

予告を観た感じや、事前に描いてしまったイメージで

斜に構えていたところをいい意味でくつがえされました。


意外にも、いい映画だったな、と思っています。





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2012年10月 5日 (金)

『ハンガー・ゲーム』生き抜く決意

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ハンガー・ゲーム

★★★★

何のため、だれのために生きるのか。

もう一度、思い起こさせる闘い


これぞ正真正銘の“全米大ヒット!”

さらに米Amazonでは、原作本3部作の売上げが
ハリポタ全巻分を上回るという大人気。

『ウインターズ・ボーン』の
ジェニファー・ローレンスはやはり、
すばらしい女優さん。
ずっと観ていたい女優さん。

まちがいない。

今回も体を張って、
妹の命、家族の生活、地域の幸福、そして自分自身の命
いろいろと守ります。

『キッズ・オールライト』の
ジョシュ・ハッチャーソンもりりしく。
『マイティ・ソー』ことクリス・ヘムズワースの弟
リアムは、ヒロインを見守る親友役で登場。

続編が期待されますね。

その設定上、どうしても比較されてしまいますが、

あまり『BR』は意識しなくていいかも…と
私は思っています。

そりゃ既視感はありますが、根本、別モノという感じ。

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2012年10月 3日 (水)

『わたしたちの宣戦布告』やがて勝利宣言

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『わたしたちの宣戦布告』

★★★★4.5

病気を宣告された子どもの親は
かくあるべきという、イメージをすべて取っぱらう

主演の2人ヴァレリー・ドンゼッリとジェレミー・エルカイムは、俳優同士の元カップル。

2人の間に生まれた子どもが難病を宣告されてからのできごとについて

脚本を書き、ヴァレリーが監督を務めたフランス映画です。

最高にすばらしい作品が、またもやフランスから。

子どもの難病に立ち向かう若いカップルが、
人生の困難に立ち向かうシリアスなお話ではありますが、
そういうモノにありがちな先入観といいますか、
イメージや固定観念、偏見とでもいいますか、
同情や憐憫などの、そうしたすべての色眼鏡を取っぱらう、

リアリティのある現実的な見せ方とともに
ポップで、大胆で、若さが躍動してあふれているファンタジーの側面も持ち

前向きさと希望と、ときどきのユーモアにあふれた

青春恋愛映画と相成っています。

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