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2012年12月 9日 (日)

『ドリームハウス』はグリーフワークの家だった

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ドリームハウス

★★★★☆

サイコスリラーのふりした

グリーフワークの物語

『007』シリーズのダニエル・グレイグと、演技派レイチェル・ワイズが

夫婦役で共演。

しかもその後、本当に結婚までしちゃったという夫婦ぶり

と、そこに謎の女ナオミ・ワッツがからむのは果たしてどんなもんかというのと、

チラシにもあるような子どもが絡むサイコスリラー?

という期待で観たのですが、

さすが『イン・アメリカ』『マイ・レフト・フット』『父の祈りを』など

人間ドラマで知られるジム・シェリダン監督。

父親を除く家族全員が惨殺された家という

うすうす気づいていたスリラーの部分は

割と早くに種明かしがあり、

終盤には「ああ、そんな…。そうだったのか」と

何ともつらく、切ない気持ちにさせられてしまいました。

なるべくネタバレはしませんが、

実はこの映画、主人公が深い喪失と向き合う、グリーフワークの心の旅でもあったんですね。

実は、深い深い喪失の物語であり、ラブストーリーでもあったんです…。

知ることを無意識に避けていた、
自分を守るために記憶を塗りかえていた真実に

もう一度、向かい合おうとした主人公のダニエルは
スマートなジェームズ・ボンドとはまるで別人のような、
苦悶の表情(と振り乱した髪…)が、何とも胸にせまりました。

若干、その真相や種明かしは凡庸な気がしましたけど、
それでもね、突然、最高の幸せが一瞬にして奪われるなんてことは

本当に、身も心もひき裂かれるほどのつらい、つらいことだと思うので。

実際、実生活でも夫婦となった2人のラブラブぶりと
実の姉妹だという2人の少女たちの愛くるしさによって、

よけいにそれが引き立つようになっています。

彼のつら過ぎる旅は、これで終わったのだと、思いたいです。

ドリームハウス@ぴあ映画生活

ドリームハウス - goo 映画
 


↓ダニエル・デイ・ルイスの熱演、すばらしい。

↓この女の子たちもかわいらしかった!

↓妻がなぞの死を遂げるという、レイチェル出演作

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