『ドリームハウス』はグリーフワークの家だった
★★★★☆
サイコスリラーのふりした
グリーフワークの物語
『007』シリーズのダニエル・グレイグと、演技派レイチェル・ワイズが
夫婦役で共演。
しかもその後、本当に結婚までしちゃったという夫婦ぶり
と、そこに謎の女ナオミ・ワッツがからむのは果たしてどんなもんかというのと、
チラシにもあるような子どもが絡むサイコスリラー?
という期待で観たのですが、
さすが『イン・アメリカ』『マイ・レフト・フット』『父の祈りを』など
人間ドラマで知られるジム・シェリダン監督。
父親を除く家族全員が惨殺された家という
うすうす気づいていたスリラーの部分は
割と早くに種明かしがあり、
終盤には「ああ、そんな…。そうだったのか」と
何ともつらく、切ない気持ちにさせられてしまいました。
なるべくネタバレはしませんが、
実はこの映画、主人公が深い喪失と向き合う、グリーフワークの心の旅でもあったんですね。
実は、深い深い喪失の物語であり、ラブストーリーでもあったんです…。
彼のつら過ぎる旅は、これで終わったのだと、思いたいです。
・ドリームハウス@ぴあ映画生活
ドリームハウス - goo 映画
↓ダニエル・デイ・ルイスの熱演、すばらしい。
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