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2013年1月31日 (木)

『人生、ブラボー!』子だくさんで、いいじゃない!?

Photo_2

人生、ブラボー!

★★★★4.5


このいのちを分け合ったとき
ブラボー!と思えるに違いない



あったかな気持ちになる、とても心地よい映画です。

スピルバーグのドリームワークスでハリウッドリメイクも決まっているそうですが、それはどうでもいい、というか、

要は、それほど面白いということで。


トロント国際映画祭2011をはじめ、各国の映画祭で
“観客賞”を獲得しているのも納得。
観客に愛された映画というのは、よくわかります。

ユーモアの中に主人公の成長と、愛と、いのちと、尊厳あり。
『最強のふたり』にも通じる部分がありますね。


いい年して毎日、仕事に遅刻、借金取りに追われている、
中年男デヴィッド。42歳、独身。

いつもだいたい、アベンジャーズのTシャツにジャージ姿(^_^;


決して、若気の至り、というわけではないですが!

かつて、お金のために
「Starbuck(スターバック)」という匿名で
精子バンクに自らのを提供した過去がありました。


その数、なんと693回!
そのうち、彼の精子で生まれた子どもが533人!

あるとき、恋人ヴァレリーの妊娠がわかるのとほぼ同時に


その533人の子どもたちの内の143人から、
匿名の父親「スターバック」の

身元開示を求める訴訟を起こされることになります。


今さら「あのときは、お金が必要だっただけ」とは言えません…。

匿名を守るために、友人の弁護士(こっちは4人の子持ち)とともに、
訴訟の準備を始めることに。

この友人が言うことにゃ、子どもはいわばブラックホール。
エネルギー、時間、金…みんな吸い取られるって。

戦々恐々とするダヴィッドですが、
何気なく原告団の1人の書類を見てみると、
それは、好きなサッカーチームのスター選手!


早速、試合を観に行き

「おれの遺伝子を分けた子が、あんなに輝いてる!」ことを目の当たりにするのです(メインビジュアルで使われてる写真ですね)。


それを機に、ランダムに選んだ子どもたちの自宅や職場にこっそり出向き、
遠くから様子をうかがったり、
時には話しかけたり、影ながら応援するようになります。

それも、いろんな子どもたちがいます。

売れない俳優のたまご、ドラッグに溺れている子、ストリートミュージシャン、
プールの監視員、ネイリスト、ひきこもりのナード…
中には障がいを持って生まれた子も。

それがこのダヴィッド、イマイチ大人になりきれてなくて

いい加減なところもあるんですけれども、
すごく優しくて、明るくて、いわゆる“人たらし”なんですよね。

だから、出会った人が、みんな彼を好きになっていくんです。


最初はアメコミのTシャツをまとって、子どもたちを影から見守るヒーローとか
守護天使のようなつもりでいたけれども

リアルな存在として子どもたちにかかわっていくうちに
次第に、子どもたちにも、また彼自身にも

変化が生まれていくことになります。

そして、まるで寓話のような、ラストへの向かい方。


面倒だけど、愛おしい。

そんな存在の大切さをかみしめることになり

心があたたかな気持ちでいっぱいになりました。

きっかけはどうあれ、そうやってみんな生まれてきた。

育まれてきた。

そして今、生きている。

親になるって、捨てたもんじゃないですよ。ホント。



だからこそ、何気ないその営みが、いのちの始まりの一端であると、気に留めておいてほしいんです。

大事にしてほしい。特に10代の子たちに、そう思います。

↓例えば『理想の出産』とか『恋愛だけじゃダメかしら?』を

彼女やパートナーと一緒に見て、ドン引きしちゃったり、自信がなくなってしまったという男性陣には、特にオススメしたいかも。


↓ジュリア・ロバーツ製作総指揮。人工授精で生まれた天才少年ヘンリーとその家族の再生の物語。トニ・コレット好き。
↓やっぱり子どもとしたら、遺伝子上の父親に会いたくなるのでしょうか。この映画の場合は、ちょっとそのパパがやり過ぎちゃったのかなw

人生、ブラボー! - goo 映画

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