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2013年2月に作成された記事

2013年2月23日 (土)

『世界にひとつのプレイブック』必死で生きてる!

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世界にひとつのプレイブック (Silver Linings Playbook)

★★★★☆


みんな、病んでる。

必死で、生きてる。

タイトルの「プレイブック」とは、

本作でもkeyとなるアメリカンフットボールの作戦図のこと。

しかし、人生というものは必ずしも

あらかじめ作戦を立てたように思いどおりにはいかないのだよ、

ということが、この映画の主人公パットとティファニーを見ていると

ひしひしと伝わってきました。

スチュアート・リトル2 』でもハウス先生、いや

ヒュー・ローリーが言っていた「銀の裏地」

Every cloud has a silver lining

どんな雲にも銀の裏地がある、つまり、逆境にあっても希望の光はある。

そんなsilver liningなプレイブックは、

妻の浮気ですべてを失い、躁うつ症になったパットと

夫を突然の事故で亡くしたティファニー、

人生のどん底まっただ中の2人の助けとなるのでしょうか。

まあまあ、この際、タイトルのことは置いといても

パットを演じたブラッドリー・クーパー(主演男優賞)

ティファニーを演じたジェニファー・ローレンス(主演女優賞)

パットのパパことロバート・デ・ニーロ(助演男優賞)

パットのママことジャッキー・ウィーヴァー(助演女優賞)という

31年ぶりの快挙であるアカデミー賞、全俳優部門同時ノミネートの

すばらしい俳優陣と、

人間くさく、かっこ悪くても、みっともなくても

必死で生きてるやつらの

笑い泣きのすったもんだ、惚れたはれたを

ただ、ただ存分に堪能してほしいと思います。

 

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2013年2月18日 (月)

われらも学べ『王になった男』から

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王になった男

★★★★★


見せ方、楽しませ方、落とし所、

そしてメッセージを心得た歴史娯楽大作



『シュリ』『JSA』以降、韓国映画の本気度合いというか、

すごいものつくるんだな、

という尊敬と関心を持ってからというもの、

毎年、何だかんだノックアウトされているわけで、

それが去年は『トガニ』『サニー』だったわけですが、

今年はまちがいなく、本作がその1本になります。

今や国際派となったイ・ビョンホンが主演、

近年、韓国で制作ラッシュの李氏朝鮮時代を描いた時代劇。

イ・ビョンホンは

謀反を恐れるあまり疑心暗鬼になる王・光海君と、

陽気でやさしい、影武者の道化師を1人2役で演じています。

「韓国のアカデミー賞」にあたる大鐘賞で、

作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞、撮影賞、衣装賞、美術賞ほか…

15部門も受賞というのも納得できます。

観る者を大いに楽しませる娯楽時代劇でありながら、

時代こそ、国こそ違えども、

今の日本が抱えている格差問題や政治不信などを思い起こさせる

そのテーマ性にもハッとさせられるのでした。


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2013年2月16日 (土)

『ゼロ・ダーク・サーティ』怒濤のラスト30分のために。

Photo

ゼロ・ダーク・サーティ ZERO DARK THIRTY

★★★★☆


キャスリン・ビグローの映画はいつも

心にずっしり重たい荷物を残す



2010年の第82回アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚本賞など
5部門を受賞した『ハート・ロッカー』の
キャスリン・ビグロー監督が描く、

2011年、ビンラディン殺害までの内幕。
タイトルは、軍の用語でビンラディン潜伏先への突入時刻、
「午前0:30」を表しているそうです。

彼を追い続け、ついにその居場所をつきとめた
若きCIA分析官マヤを
ジェシカ・チャステインが演じます。

彼女は今月行われる第85回アカデミー賞主演女優賞にも
ノミネートされていて、多分、獲るだろうと予想していますが、
(本作は監督賞、作品賞、脚本賞、編集賞などにもノミネート)

本当に、作品によって印象がぜっんぜん違うんですよね。 
これぞ真の女優なのか、まさに。

しかも、この映画の中でさえ、
冒頭の、アルカイダの捕虜への尋問(というか拷問…)のときに見せる動揺と、
ラスト近辺のキレ具合や仕切り具合とでは、
まるで別人のように見えてきます。

まちがいなく、およそ10年におよぶ
1人の女性マヤの成長物語でもあるんです。

成長…? うん、成長でしょうね。

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2013年2月14日 (木)

『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』ぜんっぜん、ダメじゃないよ。最高なんだよ。

Winwin

WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々  (WIN WIN)

★★★★4.8


レスリング大好きな2人が輝く

小粒だけど、やっぱり大好きな映画


『リトル・ミス・サンシャイン』や『サイドウェイ』の、

フォックス・サーチライト・スタジオが製作。


冴えない弁護士とワケあり少年が、

レスリングという共通の愛するスポーツを通じて再生する、

ユーモアたっぷり、ハートウォーミングな物語。

大好きなタイプの映画です。俳優陣も、キャラも、セリフも好きですね。

仕事がなく金欠にあえぐ、弁護士のカイル(ポール・ジアマッティ!)は、

近所の資産家で1人暮らしのレオの認知症が進んだことを知ります。

レオには娘がいるというのに、行方知れず。ほかに身寄りもない。

高額な報酬を目当てにして、マイクは

レオの“後見人”Guardian になることに。

その際に、ちょっとしたウソをついてしまうのです…。

日本にもある成年後見人というものですね。

認知症や知的障がい、精神障がいなどで、財産管理や契約などの判断を自分でつけるのが難しい方々を 保護したり、支援するという制度。

日本では今、弁護士などの公的資格がなくても、一般市民もなれる“市民後見人”の養成もいわれていますが、報酬の問題って、難しい。

果たして、ボランティアでいいのでしょうか、という気もしています。

地方自治体に振りすぎだと思いますし…。

で。

ところが、

身寄りがなかったはずのレオを訪ねて、

レオの孫だという、ブロンドの少年カイルが現れます。

この子が何だか、ワケありふうで…。

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2013年2月13日 (水)

『ムーンライズ・キングダム』ようこそ、12歳のみずみずしい王国へ

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ムーンライズ・キングダム


★★★★4.5

60’sの画集から飛び出した

12歳のまっすぐピュアラブ


まず一言、言わせていただくと、

ウェス・アンダーソン、大好きだ〜!!!


まさに、ノーマン・ロックウェルの画集のような世界観。

彼のイラストから飛び出してきたような映像が、可愛らし過ぎます。

1960年代の雑賀やファッションも、可愛らし過ぎます。

とても好きです。好みです。

ボーイスカウト隊員で、ちょっびり周りから浮いてしまう孤児のサムと、
キレやすいとうわさのスーザン。

この12歳のボーイ&ガールは、ある日、
1年間の文通をへて、手を取り合って駆け落ちすることに。

この2人は、これが映画初出演という、
ジャレッド・ギルマンとカーラ・ヘイワード なのですが、

2人とも何とも初々しくて、みずみずしくて、とってもキュート。


何となく彼はダニエル・ラドクリフに似ていないでもないし、
彼女はエマ・ワトソンにちらっと似ているような気もするし。


そんな2人が、とにかく、駆け落ち、するんです。

サマーキャンプを抜け出して、

小さな島と、小さなコミュニティを舞台にして。
 

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2013年2月 2日 (土)

『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』真新しい自分にね

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マリーゴールド・ホテルで会いましょう

★★★★☆

第2の人生は正直な自分になって輝く
異国の地インドの風につつまれて

ジュデイ・デンチ、マギー・スミス、ビル・ナイ、トム・ウィルキンソンなどなど
往年のイングリッシュ・アクトレス&アクターたち
それぞれ何とも魅力的な男女7人が

さまざまな事情から英国を離れ、
インドはジャイプールの
伝統的で?雅な?マリーゴールドホテルで

彼らは伴侶を失ったり、仕事をリタイアしたり、大けがを負った後で、
おそらく、物すごい決心のもと、
セカンドライフを異国の地で送ることを選びます。

監督は『恋におちたシェイクスピア』のジョン・マッデン。
ユーモアたっぷりの軽快な会話、それでいて
自らの半生をかえりみながら、
新たな風を受けて、再出発をめざし、死をより身近にして生きる。
そうした普遍のテーマを
色鮮やかなジャイプールの町を舞台に描き出しています。
これもたいへん後味よく、心地よい映画、本当に。

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