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2013年2月18日 (月)

われらも学べ『王になった男』から

Becomeking_2

王になった男

★★★★★


見せ方、楽しませ方、落とし所、

そしてメッセージを心得た歴史娯楽大作



『シュリ』『JSA』以降、韓国映画の本気度合いというか、

すごいものつくるんだな、

という尊敬と関心を持ってからというもの、

毎年、何だかんだノックアウトされているわけで、

それが去年は『トガニ』『サニー』だったわけですが、

今年はまちがいなく、本作がその1本になります。

今や国際派となったイ・ビョンホンが主演、

近年、韓国で制作ラッシュの李氏朝鮮時代を描いた時代劇。

イ・ビョンホンは

謀反を恐れるあまり疑心暗鬼になる王・光海君と、

陽気でやさしい、影武者の道化師を1人2役で演じています。

「韓国のアカデミー賞」にあたる大鐘賞で、

作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞、撮影賞、衣装賞、美術賞ほか…

15部門も受賞というのも納得できます。

観る者を大いに楽しませる娯楽時代劇でありながら、

時代こそ、国こそ違えども、

今の日本が抱えている格差問題や政治不信などを思い起こさせる

そのテーマ性にもハッとさせられるのでした。


時は17世紀、日本から豊臣秀吉が攻めてきた(壬辰倭乱:文禄の役)数年後に、

王になった光海君。

『マリー・アントワネット』よろしく、髪から、爪からきれいに整えてもらい

何もかも至れり尽くせりでいるのですが

前王の側室の次男という立場であるため、

常に勢力争いによる謀反を恐れていました。


食事の毒味係の女官にも、それはそれはつらく当たります。

光海は、側近のホ・ギュンに影武者を用意するよう命令しますが、

ホ・ギュンが探し出してきたのが、

キーセン(芸妓)の宿で

王の風刺モノマネをしている道化師のハソンでした…。



このときに思うわけです。

まったく、イ・ビョンホンは!

光海のときと、ハソンのときの、この演じ分けったら!

目つき顔つきから、その所作から、かもすオーラから!

2人の見分けがちゃんとつくほどで、

演技派だなあ、やっぱりうまいわなあ、と感心することしかり。



ですが、
やがて、影武者のはずのハソンは、ホ・ギュンのいいなりではなく、

自分なりに考えて、調べて、学んで、

あまりの国政のふがいなさや、権力争いに対して、自分の言葉で発言するようになっていきます。

「民のため」と声を震わせて訴える言葉は、

紛れもない真の王に匹敵する、心からの考えだったでしょう。

不思議なもので、

人は演じることを求められているうちに、

王としてどうあるべきかを考えているうちに

だんだん本物のようになっていくのでしょうか。

クライマックスが近づくにつれ、

この王はどっちだろう?と判別が難しくなってくるのです…。


そんな影武者ハソンを盛り立てる脇役陣も、とてもよかったですね。

『神弓』『高地戦』の名バイプレーヤー、

リュ・スンリョン(ビョンホン氏と同い年…!)の渋さはもちろん、

『トガニ』の、あのいやっらしい、憎ったらしい校長だった

チャン・グァンがチョ内官として、まさかの好印象で。

『サニー』からは、少女イム・ナミを好演した

シム・ウンギョンが重要な女官の役で出演しています。

そして、王のボディガード役のト武将ことキム・イングォンもまた

いいところをさらっていきます。

彼らと、王になっている間のハソンのやりとりが、

とにかくユーモアたっぷりで、温かくて。

笑ったり、泣いたり、忙しくて。

映画としておもしろかったなあ、というさわやかな気持ちを残してくれます。


それにしても、

このハソンという人物は、身分こそ低いけれども、
ものすごく“いのち”を真摯に考えている人なので

家臣の誰からも慕われることになるんですね。

キャラ的には『人生、ブラボー!』のダヴィッドにも通じるところがあるのかな。

出会った人、誰もが好きにならずにいられないんですね、きっと。

リーダーとは、その思想や政策がどうであれ、

“いのち”を重んじる、相手を尊重することのできる

人間性が、国家の窮地にはものをいうのでしょうか。

基本、「愛される」人間性を有していることが大前提なんだろうな、と思うわけです。

求むよ、そんなリーダー! 今の日本に!


王になった男@ぴあ映画生活

王になった男 - goo 映画

↓韓流四天王といわれてたころ、周りの幼稚園ママの“熱”に 正直ついていけなかったことを思い出します。『JSA』観てた方はお1人だけだった…。

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