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2013年4月 6日 (土)

『ヒッチコック』熟年離婚の危機を乗り越えるサスペンス!?

1

ヒッチコック HITCHCOCK

 

★★★★4.5


天才と呼ばれた“ヒッチコック”は

その妻アルマと2人で完成形

『レベッカ』『裏窓』『めまい』『鳥』・・・

代表作をあげればキリがない

“サスペンスの神”といわれたヒッチコック監督を

30年以上も支えた妻・アルマとの知られざる関係をベースに、

ヒッチコック最大のヒット作『サイコ』が

どのようにして生まれたかを描いています。

「ヒッチコック&メイキング・オブ・サイコ」という原作があるのですが、

未読で拝見。せめて『サイコ』は観返しといたほうがより楽しめると思います。

その『サイコ』ができ上がるまでの紆余曲折が描かれる、

しかもヒッチコックを特殊メイクを施したアンソニー・ホプキンス、

その妻アルマをヘレン・ミレンと

英国を代表するアカデミー賞俳優のペアが演じる、ということで

映画ファン垂涎ではありますが、

これはやっぱり、夫婦の物語なんです。

“一緒にいることが当たり前”“空気のような存在”になった

熟年夫婦が陥りやすいイザコザを描いた、かなり普遍的なテーマでした。

楽しかった〜。とにかく楽しかったです。

アンソニー・ホプキンスが観れば観るほど、似てないんですけれど、

すごくかわいらしくて。神どころか、人間くさくて。

映画好きな方なら、なおさら楽しめるんじゃないかなと思います!

例えば、

「あの伝説的な恐怖シーンには、当初、音楽がなかった!」

という、前情報があったので、

数年ぶりに『サイコ』を再見して確認してみました。

何度か巻き戻したり、音声ミュートしてみたり。

でも、なぜ、ここには音楽が入ることになったのでしょう!? 

絶対、ここには、あの、ヴァイオリンが必要でしょ! と今なら思うわけですが、

その裏側についても、よくわかるようになっています。

今回、爆笑問題が宣伝をしているのはホント、ずばり。

太田光さんも、妻であり社長である光代さんがいてこその“光”ですよね、きっと。

(最近の話題のタレント頼みの宣伝方向は仕方がないこととはいえ、ちょっと閉口気味でしたので)

それにしても、結婚30年て、すごいですよね。
(わが家はまだ半分にも満たない、、、)

その間ずっと、公私にわたってヒッチコックを支えてきたアルマ。

家庭でも、仕事でも、あまりにも一緒にいることが当たり前だと、

例えば、どちらかが外に新鮮な感覚を求めたら、嫉妬されてしまう

手の届かなくなったものをいつまでも追い求めていたら、

あつれきが生まれてしまうわけで。

実はそこが、映画『サイコ』を撮るヒッチコックの源にもなっていくわけです。

当たり前、だからこその感謝というのは必要ですよね、お互いに。

どんなにむかついても、それでも共にいるのはなぜか、といったら

それは、2人して“映画”と“映画づくり”を愛しているからであったり、
お互いの情熱や信念や、才能に対してのリスペクトがあるからにほかならないと思うのです。

と同時に、情熱や信念や、才能に対するリスペクトというのは

自分の好きな世界や、憧れている人を題材に、
それらを愛してやまない人たちが映画にするという作業自体にも、
通じるものがあって、

そうした“敬愛”を感じられる映画というのは、
とてもすがすがしい後味を残してくれるのだな、 ということを
改めてかみしめているわけなのです。

↓「ヒッチコック劇場」をパロディしているところも本作の見どころ。

↓アンソニー・パーキンス役だった ジェイムズ・ダーシーは
『クラウドアトラス』にも出ております。

↓ヒッチはグレイス・ケリーが大好きだったんだね。

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