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2013年5月25日 (土)

『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』血のつながりと因果

Pbtp

プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 

THE PLACE BEYOND THE PINES

★★★★★


その宿命を受け入れて、人は生きていく


長いタイトルですよね。

でも意味がある。

PINESは松の木々、松林 の向こうの場所。

この映画の舞台となる町の名「スケネクタディ」が
先住民モホーク族の言葉で「松の木の向こう」と
いうことから来ているそうです。


それに邦題は「宿命」がついています。
私としては、よくぞ名付けてくれた!という感じでした。

ライアン・ゴズリング×ブラッドリー・クーパーの共演でおくる
血をめぐる、ある2組の親子の血の因果の物語。

『ブルーバレンタイン』のデレク・シアンフランス監督作品。
あの映画もしびれる話でしたが、これもまた、そうでした。
余韻が半端ないのです。

ライアン・ゴズリングは、移動遊園地のアトラクションで
危険なバイク走行をして稼いでいる、その日暮らしの孤独なライダー。
通称“ハンサム”ルーク。

松の木の向こうのその町を訪れたとき、
ロミーナ(エヴァ・メンデス)と再会したルークは
彼女が彼の子どもをひそかに産み、育てていることを知ります。


彼女とその子を養うため、彼がとった手段は、
偶然出会った町の修理工と共謀した銀行強盗でした。
何で、そうなるねん!? と思うところですが、そこがね。
長らくその日暮らしを続けてきて、ボロボロのTシャツを裏返して着てるほどで、
おそらく、受けた教育も最低限だったのかも。
彼が持っているバイクライダーという特技を生かすには、
これしかないと思ったんでしょうね。


一方、ブラッドリーが演じるのは、町の有力者である
判事の父親に反発し、ロースクールを出た後に警官という道を選んだ
エイブリー。正義感に燃えるというよりは、ね、ちょっとあれなんですが……。

そんなルークの人生とエイブリーの人生が描かれ、交錯し
やがて世代が変わり、2人の息子がそれぞれ成長して、出会うことになります。
父親同士の間に起きた顛末を知らずに、

まさに“宿命という形で。

ルークとエイブリー、そして15年後の彼らの子どもたち。
3つの物語を描くため、その尺は141分。
でも、まったく長さを感じさせませんでした。


しかも、息子世代の話になって、あるシーンから涙が止まらなくなってしまって。
「血は争えない」ってこういうことを言うのね、としみじみするしかありませんでした。と同時に、せつなくなるというか。

その息子たちもすばらしく、好演でした。
15年後のルークの息子ジェイソンを演じたのは
デイン・デハーン。今年イチ押しの若手☆

『欲望のバージニア』『クロニクル』、『リンカーン』にもチョビッと。
また来年公開の『アメイジング・スパイダーマン2』では、
アンドリュー・ガーフィールド演じる
ピーター・パーカーの親友役、ハリー・オズボーンを演じることも決まっています。

以前の『スパイダーマン』シリーズではジェームス・フランコが演じて、
大ブレイクにつながった役ですから、
大変楽しみなわけですが、デインは何となく若かりしディカプリオにも似ているんですよ。
実際は20歳過ぎているのに、17歳の役を演じております。童顔、なのかな。

色気みたいなものよりも、鬱々と心に抱えた、先天的な孤独感というようなものが、画面からにじみ出ておりました。
とにかく彼の印象がすごかったですね、私は。
そして、エイブリーの息子AJは、ブロードウェイの舞台裏を描いた海外ドラマ「SMASH/スマッシュ」に出演しているエモリー・コーエン。
彼もまた注目株らしいです。

このAJもまた、父親というか、判事一家の力を笠に着て
鼻持ちならないところがあるのですが

いや、でも、しかし

血の因果というのか、そういったどこか抗えない“宿命”を描くとともに、
人間の弱さと強さ、正義とそうでないもの、そういったものは表裏一体で
いかにあいまいな境界線の上で成り立っていて、

私たちは常に薄氷の上を歩いているのかもしれない、
ということを考えさせられました。



↓そして思い出したのは本作『LOOPER』なのでした。
↓人間だからこそのリアルさをきれいごとにしないところが好きですね、この監督。

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