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カテゴリー「映画・テレビ」の記事

2013年1月13日 (日)

『映画 鈴木先生』のメソッドで教育論に風穴を

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★★★★


鈴木チルドレンが学校から世界を変えていく


おかえりなさい、鈴木先生!


2011年の最低平均視聴率ドラマでありながらの映画化。
あっぱれ!待ってました!
最初は誰に言われたのか。Twitterだったかもしれません。
テレ東でやってる「鈴木先生」というドラマがおもしろいって。
実際、観てみると
ほーー、なるほど、本当に。こんな先生はそういないかも。
妄想は飛んじゃってるしw、話もぶっ飛んでるけど。
でも、ものすごく子どもたちのことを観察してる。
洞察してる。
考えている。
問題提起性も半端ない。

実際の中学の先生は、学校行事や部活などもあって
もっと忙しいと思うので、
これほどまでに子どもたちに向き合うのは
現実的ではないのかもしれないですけれど、
鈴木先生の教育理論<鈴木メソッド>や
それに基づく実験の数々は、すごく好きです。共感しています。
今回の劇場版では、妊娠中の恋人・麻美さんと結婚。
病欠していた天敵・足子先生も復活。
(足子先生の立ち直り方法がまたものすごく…)
2学期になり、生徒たちがのぞむ生徒会選挙。
折しも、そのさなかに、
卒業生の1人が学校に立てこもり、
鈴木先生のお気に入りの小川さんを人質にとる事件が発生してしまいます。
さて、どうする、鈴木先生!?
ちょっとまあ、ストーリー的に強引な面がありますけれど、
鈴木先生だから(?)許せます。何でも来いっ!

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2012年11月18日 (日)

『任侠ヘルパー』の肝心な部分

任侠ヘルパー

 

★★★

草彅剛主演のテレビドラマ・シリーズをちょっと趣向を考えて、映画化です。

今度は、とある海辺の町が舞台。

かつては、観光と漁業で潤ったような町。何だか見覚えがあります。
縁あってこの町にやってきた彦一が、またもや
介護ヘルパーをすることに。

高齢者相手に闇金ビジネスをする
やくざたちの1人になっていく一方で、

老朽化し、営業もしていない観光ホテルを改造して、老人介護施設に変え
「観光福祉都市」の実現を公約にする、市議会議員で
弁護士の八代(香川照之、ここにも)もいます。

とにかく箱物から、という発想。
その熱い思いはわかるんだけれども、

果たして、その実態は…。

「認知症の人と家族の会」の協力を受けただけあり、
多少のデフォルメはあるにしても、

実態が、ここにはあると思いました。

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2011年12月26日 (月)

【番外編】『家政婦のミタ』にみた現代家族の形とグリーフワーク

『家政婦のミタ』



いや〜終わりましたね〜。
最終回、視聴率40%という数字を残して。。。

久々に、日本のドラマにハマリました。わが家では「ガリレオ」以来の盛り上がりでした。

26日の東京新聞朝刊でも、日芸の教授が記事を書かれていましたが、
さまざまな方が、いろいろなところで、なぜここまでウケたかを分析されています。

私がミタさんをミタのは2話目からだったのですが、
そこでの話は後で述べるとして、

ミタさんを観ながら自分なりに思ったことを書いておきたいと思います。


旧家族というものの崩壊


まず、ミタさんが家政婦としておもむく阿須田家。
子どもが4人もいるのに、お父さん・恵一(長谷川博己)が本当ダメダメですよね。
まるでもう1人の子どものよう、
大人になり切れてないアダルトチルドレン。

「ぼくは父親になる資格なんかない」「子どもたちの愛し方がわからない」なんて言ってのける。。。


もしかしたら、お母さんもまた、そんな男を好きになり、
「もう私がいないとだめなんだから」という典型的パターンで
結婚生活が何とか続いていたのかもしれません。
だからもう、捨てられたら死ぬしかない、という究極的思考になってしまったのかも。

それでも、このお母さんが一家の実際的、精神的柱であったのは間違いないでしょう。


子どもたちは、てんで、ばらばら。

長女・結(忽那汐里)は、大人ぶりたいお年頃。家族よりも、まず自分。
家事もまったくしていないですね。
お姉さんらしいこと、何もしてこなかったと、自分で認めています。

長男・翔(中川大志)は、しっかりしてるようでいて、どこか悶々とした中学生の甘えや危うさもあり

次男・海斗(綾部守人)は、そんな上2人を小ばかにする感じの小学生。
頭はいいんだろうけど、お母さんのこともあり、学校でいじめられてしまいます。


みんな結局、自分が一番大事。

だから、かわいそうなのは次女の希衣(本田望結)ちゃん、なのかもしれません。
かわいい年頃なのに、←ちょっとわがままが過ぎるとこもあるけど
現実にお母さんを、そして、
家を出て行ったことでお父さんをも一時的に失ってしまいます。


そんな阿須田家にやってきたミタさんこと、三田灯(松嶋菜々子)。


そんな子どもたちなので、何でもミタさんに頼ってしまいます。

ミタさんの「承知しました」「それはあなたが決めることです」で
いろいろ、いろいろ、
1〜8話にかけて事件が起こっていくわけですが。。。

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2011年12月 5日 (月)

『アントキノイノチ』をかかえて生きる。

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アントキノイノチ


★★★


遺品整理というグリーフワークを通して
「元気ですかぁ〜!?」未来の自分へ問う


高校時代に親友を自殺に追いやってしまったことがきっかけで

心を閉ざしてしまった永島杏平(岡田将生)と、

過去のある出来事から自分を責め続けている久保田ゆき(榮倉奈々)。

そんな2人が、遺品整理の会社クーパーズで出会う…というお話。

岡田将生くんと榮倉奈々ちゃん。この若い2人の演技は、とてもよかったですね。

つらい、苦しい、生きづらい。そんな若者を好演していたと思います。

そして、遺品整理業というお仕事。

『おくりびと』は、亡くなった人の身をきれいにしてくれる納棺師の世界を描き、
なるほど、こんなにまで亡くなった人に尽くしてくれる職業の方がいるんだと感激しましたが、

どちらかというと、
美人姉妹で事故現場の清掃を請け負う『サンシャイン・クリーニング』に
近い感じになるのでしょうか。


亡くなった人のお部屋をきれいにし、不要品は処分し、形見分けもする。
“天国へのお引っ越し”とはよくいったものです。

たいてい孤独死のお部屋で、大家さんや疎遠になった家族・親族から依頼をされます。

無縁社会における、ニッチな(すき間の)産業の1つといえるかもしれません。

心にキズを追った若い2人が、この仕事をします。これは、つらそうです。

死生学で知られるアルフォンス・デーケン先生は、よく講演で

「天国へは何も持っていけません。すべてを手離すんです」とおっしゃいます。


そう、だから遺された者は、遺された物を何とかしなければいけなくなるのですが、

そこを、家族・親族さえも無関心で人任せにしてしまうご時世。

とても悲しいことです。

最初のころは、遺品整理の現場で泣いてしまったこともあった杏平ですが、

過去を告白後に姿を消してしまったゆきを思い、

やがて、かつての親友のときのように「もう無関心にはならない」と、

故人が遂げられなかった家族への思いを伝えようとするのでした。

故人の、いのちというものを、もう一度、周囲に気づかせようとするのでした。

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2011年11月10日 (木)

『フード・インク』食べ物は工場で作られるんじゃない

フード・インク【DVD】



日本に忍びよる!?
巨大企業による食の工業化を予習



本年度アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門ノミネートに続き、
第32回エミー賞ニュース&ドキュメンタリー部門を2部門受賞している
フード・ドキュメンタリーです。

エミー賞はもともと、その年の優れたTVドラマに与えられる賞として有名ですが、
TVやインターネットで放送されたニュースやドキュメンタリーの中で
優れた作品に授与されるというこの部門で、
映画が受賞となるのは、めずらしいことなんだそうです。

アメリカでも、食はひじょうに関心が高いテーマということなのでしょうが、
今、日本が揺れに揺れているTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)をめぐっても
これはぜひとも知っておきたい内容だと思います。


TPPによって日本に入ってくるかもしれないアメリカの農業とは、

一部の巨大企業による工業システムであり、1つの巨大ビジネスであること。

そして、アメリカの抱える異常な食事情の実態と、その裏にある格差と貧困を、

この作品は淡々と映し出しています。


映画に出てきますが、
スーパーにあるブロッコリー1個よりも、ハンバーガー2個のほうが安い

という現実。
これはいったいどうして、なぜなんでしょう?


プロデューサーは、『ファストフードが世界を食いつくす
おいしいハンバーガーのこわい話』のエリック・シュローサー。

ちなみに、これらの原作を読んでからというもの、

わが家には取り決めができました。


マクドナルドなどのファーストフードは、最低1〜2か月に1回でしたが、
今はほとんど食べません。友だち付き合いで食べるぐらい。

今はもう卒業しましたがハッピーセットも、
以前はねだられて買いに行っていました。
どうしても欲しい物のときだけにしていましたけど。

(これはアメリカのメジャーな映画会社ばかりか日本のテレビ局、大手出版社なども
販促に使ってます。その点も、実はゆゆしき問題だったりしますが…)


体には良くない、ということは承知の上ですが、
【食】の1つの側面である、“楽しく食べる”ということは
わが家のモットーでもあるので、
「食べたい」なら、食べようと。

でも、いつもは食べない、ということになりました。

もちろん、まったく食べないほうがいいに決まっているのですが、
そんなストイックになれないたちですし。

もしかしたら、しばらくすると食べたくなるように、
洗脳に近いインプットが、もはやあるのかもしれません・・・。

まあ、しょうがない。毎日食べるわけではない、という割り切りです。


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2011年5月24日 (火)

もう一度「死を処方する男」を見て、思う

「死を処方する男 ジャック・ケヴォーキアンの真実」

WOWOWにて昨秋放映の、HBO製作海外ドラマ(実話)
主演のジャックはアル・パチーノ、
監督は『レインマン』のバリー・レヴィンソン

さすが、向こうのドラマは豪華です。

HBOといえば、映画並の大作「パシフィック」や、何と言っても「SATC」が有名ですけども。

こちらは昨秋にWOWOWにて放映されていたものですが、

わが家のハードディスクがいっぱいになっていたので、
整理しようとしたら、思わず目にとまり、
ついつい、また見てしまいました。

まあ今日は朝から、何か流れがあったんですよね。

ハビエル・バルデム主演『BIUTIFUL ビューティフル』
余命2カ月の父親のお話。
『バベル』『21グラム』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作品。

記事を見つけて、
公開は6/25かあ、と考え・・・。

ハビエルがおかっぱ頭の『ノーカントリー』でアカデミー賞を受賞する前、
ぜんっぜん別人の老けメイクで半身不髄の男を演じた
『海を飛ぶ夢』を思い出し、
(実物の彼がハンサムでびっくりし、
『ノーカントリー』で「同じ人!?」とさらにびっくりしたのを思い出し)・・・。

『海を飛ぶ夢』について思いを馳せました。
2004年のアカデミー外国語映画賞受賞作。

25歳のとき、海で事故に遭い、首から下が不随となってしまった
男の物語。ラモン・サンペドロの手記「LETTERS FROM HELL」にした実話です。
彼はある時から死を決意していたのですが、
自分ひとりでは自殺することができないため、
尊厳死を要請する裁判を考えるようになります……。

主人公の意識が、
自宅の窓を飛び出し、山々を越えて、海へと飛んでいく映像が好きです。

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2011年3月 8日 (火)

認知症 ともに支える ともに生きる 

縁あって、お手伝いさせていただいている
「健康と病いの語り」DIPEx-Jの認知症プロジェクトのことが
NHKで紹介されました。
http://www.nhk.or.jp/news/ninchi/


周りを見渡せば、誰かの両親、祖父母、きょうだい、親戚、ご近所さん、お友達・・・。
今や、必ずといっていいほど認知症の方が身近にいることでしょう。

私の両親は健在なのですが、
とくに母は、姉や旧友が相次いで認知症となり、
自分もやがてそうなる日が来る、と心配し始めています。
うちに遊びに来たときに『明日の記憶』(荻原 浩著)を持ち帰っておりました。

私の非力な一歩が、何かの役に立てれば
そんなふうに思ってやみません。


認知症を取り扱った映画は、
ご存じの方も多いと思いますが、
近々アップしていきたいと思います。


『アイリス』
●『アウェイ・フロム・ハー』
●『折り梅』
●『きみに読む物語』
『マイ・ライフ マイ・ファミリー』(日本未公開)
『やさしい嘘と贈り物』
●『私の頭の中の消しゴム』

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2011年3月 1日 (火)

今年のアカデミー賞受賞作はてっぱんだ

昨日行われた第83回のアカデミー賞ですが、
WOWOWで生中継を見ていました。

今年はドンデン返しみたいのはなく、おおよそ下馬評どおり。
去年と比べれば、ちょっと物足りないような気もします。
ただ、監督賞はデヴィッド・フィンチャーだと思っていたので、それは意外でした。

公開中、あるいはこれから公開になる作品が多いので、
ご参考までに主な作品について、ひとこと。


『英国王のスピーチ』
作品賞 、監督賞:トム・フーパー、主演男優賞:コリン・ファース、脚本賞

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あのエリザベス女王のお父さまですよ、
今度結婚するウィリアム王子のひいおじいさまですよ。

なのに、なのに、すごく身近に感じるんです。
スピーチ・セラピストのライオネルとともに、
ついつい友達目線で応援しちゃうんです。英国王をですよ。

個人的には、助演男優賞はライオネル役のジェフリー・ラッシュにあげたかった。
彼あっての、コリン・ファース主演男優賞だったと思います。

実はうちの父も吃音なのです。脚本賞受賞のデイヴィッド・サンドラーもそうでした。

TOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国公開中

(c) 2010 See-Saw Films. All rights reserved.


『ザ・ファイター』
助演男優賞:クリスチャン・ベール、助演女優賞:メリッサ・レオ

実話を元にしたボクシングの映画ですが、それだけじゃありません。
家族と、ドラッグ中毒と、再生の物語でもあるんです!
思わず涙してしまいました。

2010年のベスト映画『フローズン・リバー』のメリッサ・レオが、何とも強烈なお母さん。
あと、姉妹たちも・・・。
クリスチャン・ベールにも役者魂を感じました。

3/26より丸の内ピカデリーほか全国順次公開

『キッズ・オールライト』
作品賞ノミネート、主演女優賞ノミネート:アネット・ベニング
(ゴールデン・グローブ賞ではミュージカル/コメディ部門で両部門とも受賞)

受賞はなりませんでしたが、とても好きな作品。
日本人はちょっと馴染みの少ない、
ゲイの結婚が認められているカリフォルニアの一風変わった家族のお話。

レズビアンのカップル。精子バンクから精子の提供を受けて、
それぞれが女の子と男の子を産んでいます。つまり、ママが2人。
でも、あの家族はそれでいいんです。
18年間、そういう風にして過ごしてきたんだろうと思うのです。

女の子は『アリス・イン・ワンダーランド』のアリス、ミア・ワシコウスカ。
かわいらしかったです。
アネット・ベニングは『愛する人』でも、すばらしい演技を魅せてくれました。
今の、年を重ねてからの方が、なんか好きかも。

4/29より渋谷シネクイント、TOHOシネマズシャンテ、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー

『ブラックスワン』

「白鳥の湖」をめぐるバレリーナの物語。「レスラー」のダーレン・アロノフスキー監督
後ほど、アップします。

5/13よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー

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