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カテゴリー「趣味」の記事

2013年5月18日 (土)

『建築学概論』初恋と、家と、親と。

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建築学概論

★★★★★

あのころにはわからない、焦がれ人の心と親心

“初恋ブーム”の背後のかすかな切ない気持ち

昨年の『サニー 永遠の仲間たち』に匹敵する、

いや、それ以上かも知れない感涙、韓国映画。

今年は本当に、2月の『王になった男』は皮切りに過ぎず、

この映画や、『私のオオカミ少年』『殺人の告白』『ある会社員』
『10人の泥棒たち』『嘆きのピエタ』『ベルリンファイル』などなど
日本公開作品は当たり年ですね。

やっぱり韓国映画、おもしろい。

で、この映画の舞台となるのは、私自身も“華”?の20代を過ごした1990年代と、
2010年代の現代という2つの時代。

建築士のスンミンのもとに、ソヨンという女性が訪ねてきます。
済州島にある実家をある目的のために改築してほしい、というのです。

そして、少しずつ記憶をたぐるように描き出されていく、2人の学生時代。
かつて「建築学概論」という授業を一緒に取った2人の
淡い初恋がよみがっていきます。

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2013年3月20日 (水)

『クラウド アトラス』つながるとは、こういうことだ。

Cloudatlas

クラウド アトラス CLOUD ATLAS

★★★★4.8

 

時代は、めぐりめぐる
人類の善意がつなげる

映像化不可能といわれた、2004年に発表された

デヴィッド・ミッチェルの小説『クラウドアトラス』を映画化。

彼はまだ40代なんですね。すごいな。

そして、映像化不可能とやらも何のその

ものの見事にそれを実現してしまったのは、

『マトリックス』シリーズのウォシャウスキー姉弟と
『ラン・ローラ・ラン』のトム・ティクヴァ。
いや、これもまた、さすがです。


『マトリックス』ほどの映像革命ではないにしろ、
ネオソウルなんかの、やや既視感のある、退廃した、
終末的な世界観はやはり好みです。

6つの時代と場所で、6つのエピソードが並行し、
知らずしらずのうちに交錯していく3時間弱の物語で

6本のストーリーを、合計13人・64役もの
豪華キャスト陣が特殊メイクをしたり、何ともさりげなくいたりして
相当入り組んでいるにもかかわらず、特に混乱もなく観ることができました。

編集が、見事なんですね。
3人の監督が着地点をわかっててやっているところが。


そんな『クラウド アトラス』
とても“社会学的な映画だったと思います。

こうして人は、つながっているというのを、
目の当たりにすることになりました。

私は、好きだ。


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2013年2月18日 (月)

われらも学べ『王になった男』から

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王になった男

★★★★★


見せ方、楽しませ方、落とし所、

そしてメッセージを心得た歴史娯楽大作



『シュリ』『JSA』以降、韓国映画の本気度合いというか、

すごいものつくるんだな、

という尊敬と関心を持ってからというもの、

毎年、何だかんだノックアウトされているわけで、

それが去年は『トガニ』『サニー』だったわけですが、

今年はまちがいなく、本作がその1本になります。

今や国際派となったイ・ビョンホンが主演、

近年、韓国で制作ラッシュの李氏朝鮮時代を描いた時代劇。

イ・ビョンホンは

謀反を恐れるあまり疑心暗鬼になる王・光海君と、

陽気でやさしい、影武者の道化師を1人2役で演じています。

「韓国のアカデミー賞」にあたる大鐘賞で、

作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚本賞、撮影賞、衣装賞、美術賞ほか…

15部門も受賞というのも納得できます。

観る者を大いに楽しませる娯楽時代劇でありながら、

時代こそ、国こそ違えども、

今の日本が抱えている格差問題や政治不信などを思い起こさせる

そのテーマ性にもハッとさせられるのでした。


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2013年2月14日 (木)

『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』ぜんっぜん、ダメじゃないよ。最高なんだよ。

Winwin

WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々  (WIN WIN)

★★★★4.8


レスリング大好きな2人が輝く

小粒だけど、やっぱり大好きな映画


『リトル・ミス・サンシャイン』や『サイドウェイ』の、

フォックス・サーチライト・スタジオが製作。


冴えない弁護士とワケあり少年が、

レスリングという共通の愛するスポーツを通じて再生する、

ユーモアたっぷり、ハートウォーミングな物語。

大好きなタイプの映画です。俳優陣も、キャラも、セリフも好きですね。

仕事がなく金欠にあえぐ、弁護士のカイル(ポール・ジアマッティ!)は、

近所の資産家で1人暮らしのレオの認知症が進んだことを知ります。

レオには娘がいるというのに、行方知れず。ほかに身寄りもない。

高額な報酬を目当てにして、マイクは

レオの“後見人”Guardian になることに。

その際に、ちょっとしたウソをついてしまうのです…。

日本にもある成年後見人というものですね。

認知症や知的障がい、精神障がいなどで、財産管理や契約などの判断を自分でつけるのが難しい方々を 保護したり、支援するという制度。

日本では今、弁護士などの公的資格がなくても、一般市民もなれる“市民後見人”の養成もいわれていますが、報酬の問題って、難しい。

果たして、ボランティアでいいのでしょうか、という気もしています。

地方自治体に振りすぎだと思いますし…。

で。

ところが、

身寄りがなかったはずのレオを訪ねて、

レオの孫だという、ブロンドの少年カイルが現れます。

この子が何だか、ワケありふうで…。

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2013年2月13日 (水)

『ムーンライズ・キングダム』ようこそ、12歳のみずみずしい王国へ

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ムーンライズ・キングダム


★★★★4.5

60’sの画集から飛び出した

12歳のまっすぐピュアラブ


まず一言、言わせていただくと、

ウェス・アンダーソン、大好きだ〜!!!


まさに、ノーマン・ロックウェルの画集のような世界観。

彼のイラストから飛び出してきたような映像が、可愛らし過ぎます。

1960年代の雑賀やファッションも、可愛らし過ぎます。

とても好きです。好みです。

ボーイスカウト隊員で、ちょっびり周りから浮いてしまう孤児のサムと、
キレやすいとうわさのスーザン。

この12歳のボーイ&ガールは、ある日、
1年間の文通をへて、手を取り合って駆け落ちすることに。

この2人は、これが映画初出演という、
ジャレッド・ギルマンとカーラ・ヘイワード なのですが、

2人とも何とも初々しくて、みずみずしくて、とってもキュート。


何となく彼はダニエル・ラドクリフに似ていないでもないし、
彼女はエマ・ワトソンにちらっと似ているような気もするし。


そんな2人が、とにかく、駆け落ち、するんです。

サマーキャンプを抜け出して、

小さな島と、小さなコミュニティを舞台にして。
 

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2013年1月31日 (木)

『人生、ブラボー!』子だくさんで、いいじゃない!?

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人生、ブラボー!

★★★★4.5


このいのちを分け合ったとき
ブラボー!と思えるに違いない



あったかな気持ちになる、とても心地よい映画です。

スピルバーグのドリームワークスでハリウッドリメイクも決まっているそうですが、それはどうでもいい、というか、

要は、それほど面白いということで。


トロント国際映画祭2011をはじめ、各国の映画祭で
“観客賞”を獲得しているのも納得。
観客に愛された映画というのは、よくわかります。

ユーモアの中に主人公の成長と、愛と、いのちと、尊厳あり。
『最強のふたり』にも通じる部分がありますね。


いい年して毎日、仕事に遅刻、借金取りに追われている、
中年男デヴィッド。42歳、独身。

いつもだいたい、アベンジャーズのTシャツにジャージ姿(^_^;


決して、若気の至り、というわけではないですが!

かつて、お金のために
「Starbuck(スターバック)」という匿名で
精子バンクに自らのを提供した過去がありました。


その数、なんと693回!
そのうち、彼の精子で生まれた子どもが533人!

あるとき、恋人ヴァレリーの妊娠がわかるのとほぼ同時に


その533人の子どもたちの内の143人から、
匿名の父親「スターバック」の

身元開示を求める訴訟を起こされることになります。


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2012年12月 9日 (日)

『ドリームハウス』はグリーフワークの家だった

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ドリームハウス

★★★★☆

サイコスリラーのふりした

グリーフワークの物語

『007』シリーズのダニエル・グレイグと、演技派レイチェル・ワイズが

夫婦役で共演。

しかもその後、本当に結婚までしちゃったという夫婦ぶり

と、そこに謎の女ナオミ・ワッツがからむのは果たしてどんなもんかというのと、

チラシにもあるような子どもが絡むサイコスリラー?

という期待で観たのですが、

さすが『イン・アメリカ』『マイ・レフト・フット』『父の祈りを』など

人間ドラマで知られるジム・シェリダン監督。

父親を除く家族全員が惨殺された家という

うすうす気づいていたスリラーの部分は

割と早くに種明かしがあり、

終盤には「ああ、そんな…。そうだったのか」と

何ともつらく、切ない気持ちにさせられてしまいました。

なるべくネタバレはしませんが、

実はこの映画、主人公が深い喪失と向き合う、グリーフワークの心の旅でもあったんですね。

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2012年10月22日 (月)

『ペンギン夫婦の作りかた』愛がたっぷり入ってます

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ペンギン夫婦の作りかた

★★★★

ごはんがおいしいのは

あなたと一緒に食べるから


食べるラー油の元祖といわれる、「石垣島ラー油」を生み出した

石垣島で食堂を営む辺銀(ぺんぎん)夫婦の半生を映画化。

女優として、個人的に大注目の小池栄子さんと、

中国の人気俳優、ワン・チュアンイーさんが夫婦役。

画面からもよーく伝わる、小池さんのでっかい空のような明るさと、

青く澄んだ海のようなさわやかさと

人間的な懐の大きさみたいなものが役柄にぴったりでした。

当たり前ですが、映画にはいろんなタイプがありまして。

現実をムムッと思い知らされ、これまでの生き方、考え方、物事のとらえ方を
くつがえされたり、深く猛省させられるドキュメンタリーや

ウイットに富んだジョークが利かせながらも、

ほろりとさせるヒューマンコメディ、

ハラハラ、ドキドキの爽快なアクションもの、

感情を揺さぶられ、あまりの没頭にエンドロールが終わっても

立ち上がれないほどの衝撃作もあったり、

いやぁ、おもしろかったね〜で終われる、ただただ楽しい作品もあります。

こちらの『ペンギン夫婦の作りかた』は、まちがいなく

誰が最初に言い出したのか、「ほっこりする」という言葉がぴったり。

じわん、と温かい気持ちになって、

おなかがすく(!)という映画

今日は家族と何食べよう、と思いを巡らせてくれる映画でした。

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2012年10月 3日 (水)

『わたしたちの宣戦布告』やがて勝利宣言

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『わたしたちの宣戦布告』

★★★★4.5

病気を宣告された子どもの親は
かくあるべきという、イメージをすべて取っぱらう

主演の2人ヴァレリー・ドンゼッリとジェレミー・エルカイムは、俳優同士の元カップル。

2人の間に生まれた子どもが難病を宣告されてからのできごとについて

脚本を書き、ヴァレリーが監督を務めたフランス映画です。

最高にすばらしい作品が、またもやフランスから。

子どもの難病に立ち向かう若いカップルが、
人生の困難に立ち向かうシリアスなお話ではありますが、
そういうモノにありがちな先入観といいますか、
イメージや固定観念、偏見とでもいいますか、
同情や憐憫などの、そうしたすべての色眼鏡を取っぱらう、

リアリティのある現実的な見せ方とともに
ポップで、大胆で、若さが躍動してあふれているファンタジーの側面も持ち

前向きさと希望と、ときどきのユーモアにあふれた

青春恋愛映画と相成っています。

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2012年9月15日 (土)

『鍵泥棒のメソッド』の心を奪うメソッド

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鍵泥棒のメソッド

★★★★★

ときに、まっすぐな生真面目さほど喜劇になる

『アフタースクール』→『運命じゃない人』の
順に観て、

大っ好きになりました、内田けんじ監督。

記憶喪失になってしまった非情な殺し屋と、

うだつの上がらない貧乏役者の人生が

ふとしたことから入れ替わってしまう、という
(しかも今年、別の作品でも注目の銭湯にて!)

トリッキーなサスペンス・コメディかと思いきや、

いや、いや、実は、○○がちょっぴり苦手な

イマドキの若者たちと大人たちと

「草食系」や「お1人様」が流行る時代に向けた

まるで応援歌のような○○ストーリーだったとは!

できれば、基本ネタバレしたくない感じです。

 

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