『世界が食べられなくなる日』が訪れませんように…
世界が食べられなくなる日
★★★★☆
“足るを知らない”人間が生み出した
世界を食べられなくする2つの魔物
心配ごとは多々あれど、現に
世界が食べられなくなる日
★★★★☆
“足るを知らない”人間が生み出した
世界を食べられなくする2つの魔物
『愛さえあれば』 Love is all you need
★★★★☆
ありのままを愛して共にいてくれる人
そして、南イタリアの風景がいやし
17歳のエンディングノート Now is Good
★★★★★
ダコダとジェレミーが魅せる
青春“終活”ラブストーリー
青春恋愛映画と相成っています。
幸せへのキセキ We bought a zoo
★★★★
妻の死、ママの死。
それぞれに必要な
グリーフワークは動物園にあり
妻の死から半年。
コラムニストのベンジャミン・ミーが一念発起して
荒廃した動物園を購入。
まったく知識も元手もない中で
その動物園の再建を目指すお話です。
人は、深い喪失感にさいなまれたとき、
心機一転、まったく別の土地と家に移って、
今までとはまったく別の暮らしを、というのはよくわかります。
考えること、やらなきゃいけないことが山積みで
ほんのちょっとだけ、グリーフを向こうへ追いやってやれますもの。
でも、その新しい家が動物園だとしたらね、どうなんでしょう!?
たとえスカヨハのような美人の飼育員さんがいたとしてもね、どうなんでしょう!?
実話が基になっていますが、
ちょっと異なっているところは、
動物園を買ってからベンジャミンの妻・キャサリンの脳腫瘍が
再発して、亡くなったのではなく、
映画では、亡くなってから動物園を買ったという点。
あと、長男を
14歳というお年ごろに置き換えたこと。
反抗期も相まった、息子のディランとともに歩む
ベンジャミンのグリーフワークが、キーポイントとなっています。
だからこそ、彼らに<奇跡>キセキが起こったわけじゃなくて、
少しずつ進んできた<軌跡>の物語なんだと、私は思っています。
★★★★4.8
友情と笑いと涙が絶妙
このさじ加減が韓国風
映画を見終わり、その費やした時間を振り返って
すごく楽しかったと、
いい映画だったと、
心から満喫したと思えるものって、年に何本あるか、ないか。
これは間違いなく、その1本に入ります。
ベタな韓国映画は、好きなのです。
昨年の作品で、もっとも涙量が多かったのは『ハーモニー 心がつなぐ歌』であり、
今年になってからの鑑賞ではありましたが、
もっとも展開に息をのみ、ハラハラしたのは『アジョシ』だったんです。
この『サニー』もまた同様。
友情を描き、笑いと涙が絶妙に混ざり合い、
楽しいし、事件もある。そして、ラストにはカタルシスもある。
大変ベタではありながらも、大変満喫いたしました。
DVD『希望のちから』(2008)
販売元: ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
“希望”は、だれのもの?
新薬ができるまでを追った実録ドラマ
もともとはTV映画で、日本では劇場未公開、
「ハーセプチン」という乳がん治療薬が世の中に出るまでを追った
ほぼノンフィクションといってもいい作品です。
『メンフィス・ベル』『P.S.アイラブユー』のハリー・コニックJr.が
ハーセプチンの研究・開発から臨床試験に携わった
デニス・スレイモン医師を演じています。
笑顔がとても魅力的なハリーですけれども、
この映画では笑顔ばっかりではないです。
苦悩、悲しみ、焦燥、怒り・・・
いろんな表情を見せてくれます。
なお、製作には女優レニー・ゼルヴィガーの名前も。
彼女の親友がハーセプチンによって救われた1人だったようで
スレイモン医師の功績をたたえて、製作に名乗りをあげたということです。
乳がんの方も、そうでない方も、
身近にがんの方がいる方も、そうでない方も、
日本人の2人に1人ががんと共生する社会を生きている、という意識を持っていらっしゃる方も、
そうでない方も含めて、
こういう映画もある、ということを、ぜひ知ってもらいたいなと思います。
★★★★★
自分に正直に生きることをおそれない。
いくつになっても、みんな人生の初心者なのだから
妻が亡くなって初めて「私はゲイだ」とカミングアウトし、
自らに正直になろうと決めた父親と、
愛することに臆病な息子の、人生賛歌ですね、これは。
邦題、「恋はビギナーズ」とかじゃなくて本当よかった。
最後、タイトルロールがどんっと出てきたときに、実感しました。
「人生は」だよね、うん。生き方で。
生き方全般で。
恋だ華だも全部ひっくるめて。
ナイスです、ファントム・フィルムさん。
それにしても
『サムサッカー』のときに「何じゃ、こりゃ!?」と衝撃を受けた
マイク・ミルズ監督作品、
ゲイをカミングアウトする、主人公の父親役に
最年長のアカデミー賞助演男優賞受賞者、クリストファー・プラマー、
『パーフェクト・センス』『ゴーストライター』と出演作が続く
ユアン・“オビ=ワン”マクレガー
『オーケストラ!』で、なんて可憐でキュートなんだと
思ったメラニー・ロラン
ときて、
Twitterなどでもとても評判がよかったし
かなり期待値のハードルを上げてしまっていたのですが、
十分にその期待を裏切らない、
おもしろい、見応えのある作品となりました。
確実に今年のランキングに入るでしょう。
★★★★
30歳のキャリア・ウーマンが
がんを通じて見つけた
“私らしい人生”=“私らしいハッピー・エンディング”
父と母は離婚し、父とは疎遠、母との関係もうまくいっていない。
そんな両親に反発して、どこか突っ張って、
自分はそうはならないと、誰も本気で好きにならないって、
仕事をがんばって、
友達とただ楽しんで生きていくの、私。
そんな感じの、広告代理店に勤める
キャリアウーマン、マーリー(ケイト・ハドソン)。
正直いって、最初はあまり好きになれないタイプ。
かわいいんですけどね。
しかし、ある日の検診で、
彼女は、かなり進行した大腸がんであることが分かります。
主治医のジュリアン(ガエル・ガルシア・ベルナル!)から
余命半年と告げられてしまうのですが……。
★★★★★
「生きている」「想っている」「感じている」
がんであっても、そうじゃなくても、それは同じ
『インセプション』『(500)日のサマー』のジョセフ・ゴードン=レヴィットが主演。
酒もたばこもやらず、ジョギングもかかさない、
ちょっときまじめな青年アダムは、27歳で、
悪性神経鞘腫 神経線維肉腫という、かなりまれながんにかかってしまいます。
5年生存率は、50%。
この映画、よくある難病モノではありますが、
何とも絶妙にユーモアがちりばめられ、「にもかかわらず」大笑いしてしまって
そうかと思えば、ジンと感動して…。
何とも、後味のいいこと。
こんなに愛と思いやりにあふれた映画は、そうそうないと思います。
がんにかかわらず、
人が病いにかかるということは、人生の一大事件です。
「これから、どうしよう・・・」。
本人はもちろんそうですが、
家族も、友達も、恋人もそう思うことでしょう。
今までの日常が一変して、病いという非日常が入り込んでくるわけですが、
もしかしたら、病人にはなったけども、その人本人は前と何も変わらないかもしれないし、
がん患者となったけれども、女の子は好きだし、
誰かと付き合いたいと思う気持ちには変わりがないかも知れません。
彼ががんになりました、余命はあと○○。
悲しいですね、「はい!ここ、泣くとこ!」みたいな、
難病モノ、闘病モノにありがちな押しつけがましさに
ちょっと閉口している方には、ぜひ、おすすめだと思います。
少なくとも、この映画は違いますので!
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