フード・インク【DVD】


日本に忍びよる!?
巨大企業による食の工業化を予習
本年度アカデミー賞の長編ドキュメンタリー部門ノミネートに続き、
第32回エミー賞ニュース&ドキュメンタリー部門を2部門受賞している
フード・ドキュメンタリーです。
エミー賞はもともと、その年の優れたTVドラマに与えられる賞として有名ですが、
TVやインターネットで放送されたニュースやドキュメンタリーの中で
優れた作品に授与されるというこの部門で、
映画が受賞となるのは、めずらしいことなんだそうです。
アメリカでも、食はひじょうに関心が高いテーマということなのでしょうが、
今、日本が揺れに揺れているTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)をめぐっても
これはぜひとも知っておきたい内容だと思います。
TPPによって日本に入ってくるかもしれないアメリカの農業とは、
一部の巨大企業による工業システムであり、1つの巨大ビジネスであること。
そして、アメリカの抱える異常な食事情の実態と、その裏にある格差と貧困を、
この作品は淡々と映し出しています。
映画に出てきますが、
スーパーにあるブロッコリー1個よりも、ハンバーガー2個のほうが安い
という現実。
これはいったいどうして、なぜなんでしょう?
プロデューサーは、『ファストフードが世界を食いつくす
』
『おいしいハンバーガーのこわい話
』のエリック・シュローサー。
ちなみに、これらの原作を読んでからというもの、
わが家には取り決めができました。
マクドナルドなどのファーストフードは、最低1〜2か月に1回でしたが、
今はほとんど食べません。友だち付き合いで食べるぐらい。
今はもう卒業しましたがハッピーセットも、
以前はねだられて買いに行っていました。
どうしても欲しい物のときだけにしていましたけど。
(これはアメリカのメジャーな映画会社ばかりか日本のテレビ局、大手出版社なども
販促に使ってます。その点も、実はゆゆしき問題だったりしますが…)
体には良くない、ということは承知の上ですが、
【食】の1つの側面である、“楽しく食べる”ということは
わが家のモットーでもあるので、
「食べたい」なら、食べようと。
でも、いつもは食べない、ということになりました。
もちろん、まったく食べないほうがいいに決まっているのですが、
そんなストイックになれないたちですし。
もしかしたら、しばらくすると食べたくなるように、
洗脳に近いインプットが、もはやあるのかもしれません・・・。
まあ、しょうがない。毎日食べるわけではない、という割り切りです。