『ザ・マスター』どうか私をそそのかさないでください。
ザ・マスター THE MASTER
すごい話でした。が、嫌いじゃないです。
人はああやって、“こころ”を掌握されていくんですね。
ザ・マスター THE MASTER
メッセンジャー (2009年製作)
★★★☆☆
彼らが伝えるのは
消えることのない悲嘆のはじまり
もし、主人公の上司役ウディ・ハレルソンが
第82回アカデミー賞助演男優賞・脚本賞にノミネートされていなかったら、
第59回ベルリン国際映画祭の脚本賞&平和賞でなかったら、
DVDスルーだったかもしれない珠玉の作品。
82回のアカデミーといえば『ハートロッカー』が席巻した年でもありますが
これは、イラク戦争のみならず、
ゼロ・ダーク・サーティ ZERO DARK THIRTY
★★★★☆
キャスリン・ビグローの映画はいつも
心にずっしり重たい荷物を残す
「共謀する者」という原題にも注目
★★★
“記憶”に縛られず
なりたい自分になればいい
そう言っちゃうと、元も子もないんですが、
いわずと知れた、シュワちゃん主演、ポール・バーホーベン監督による
1990年の伝説的なSF映画を
コリン・ファレル主演、『ダイ・ハード4.0』のレン・ワイズマン監督でリブート、
再起動です。
原作は、SF作家フィリップ・K・ディックの短編小説『追憶売ります』。未読ですが…。
オリジナル版は伝説的と書きましたが、それこそ記憶に残る名物シーンたくさんありますよね。
シャロン・ストーン演じる主人公の妻が突如、豹変するところとか
ぶっ壊れたタクシーのロボ運転手とか
発信器を取り除くために鼻に器具をつっ込むところとか
おばちゃんの顔が崩れて、シュワちゃん登場とか
火星で酸素欠乏中のシュワちゃん登場とか
レジスタンスのリーダー、クワトーの存在とか
ほとんどトラウマといってもいいような(!?)映像体験の数々。
その辺の期待度は高まるところかと思いますが、
リブート版の設定は、かなり違っています。
舞台は火星ではなく、全世界的な化学戦争後の地球。
世界は、富裕層の暮らす地域・ブリテン連邦=UFB(今の地球でいうとEUのあたり)と
労働者層の暮らす地域・コロニー(オーストラリアのあたり)に分断されていて
「フォール」と呼ばれる地球のコアを通る超巨大なエレベーターによって
労働者は富裕地域まで働きに行く、
ということになっています。
ちょっと『TIME/タイム』っぽいですかね。
労働者層の地域は、まるで『ブレードランナー』のような世界観でした。
★★★★★
こどもとっての学校は
生きるための場所であれ
「いのちがもったいない!!!」
小学校時代、初めて太平洋戦争について学んだときの子の作文の1節です。
いのち。
大事にしていきたいです。
じぶんのいのちも。
ともだちのいのちも。
大切なだれかのいのちも。
いま、この映画を観ることは、大きな意味があると思っています。
カナダ・ケベック州のモントリオール。
移民が最も多い州の大都市だけあって、
フランス語が飛び交ってはいますが、たしかにいろんなこどもたちがいます。
いつものように始まる学校での朝、
その日、牛乳当番だったシモンは、みんなより早く行って、
クラスの分の牛乳を受け取り、教室に運んでおかなくてはなりません。
ところが、教室の中を覗いたシモン…。
牛乳びんをぶちまけ、走って先生を呼びに行きます。
先生たちは、登校して来た子どもたちを、追い立てるようにまた外に出そうとします。
ただ1人、シモンを心配した仲良しのアリスだけは、
散乱した牛乳びんに気づき、思わず教室の中を覗いてしまいました。
シモンと同じ光景を見てしまいました。
★★★
喪失を埋めるのは
新しい愛であってもいい
戦地のイラクで見つけた、一枚の写真。
なぜかその写真を肌身離さず身につけていると、何度も命拾いした。
帰還した海兵隊のローガンは、彼女を探すことにする・・・。
『きみに読む物語』『メッセージ・イン・ア・ボトル』のニコラス・スパークスによる原作
『シャイン』『幸せのレシピ』などのスコット・ヒックスが監督、
王道ともいえるラブ・ストーリーですね。
『ハイスクール・ミュージカル』から、すっかり
大人になったザック・エフロン主演。
しかも、
相手役のテイラー・シリングって、
ユニバーサルのTVドラマ「マーシー・ホスピタル」の
イラク帰りの元従軍看護師ヴェロニカの人だったんですね〜。
これ、ものすごく見たいんですけれど、
ユニバーサルさん?それともワーナーさんかしら?
どうか、DVD出していただけませんか(^◇^;)
★★★★☆
かつてないスケールの戦争映画であり
2人の男のプライドと感情がぶつかり合う映画
第2次世界大戦末期、朝鮮半島から旧満州のノモンハン、旧ソ連、そしてフランス・ノルマンディー。
約12,000キロを、生き抜いた2人の男の話。
もともとは、アメリカ国立公文書館に保管されていた、
ノルマンディー上陸作戦後のドイツ軍捕虜の写真に
1人の東洋人が写っていたことがきっかけになったトゥルーストーリーです。
当時のドイツ軍には、東方部隊といって中央アジアや朝鮮、日本の捕虜たちが
多くいたそうです。
その1枚の写真のことを追ったドキュメンタリーを見て
映画化を決めたのが、『ブラザーフッド』のカン・ジェギュ監督。
その監督がチャン・ドンゴンとともに、ほれにほれ込んで、
抜擢したのが、オダギリジョー。
2人は、かなり過酷な撮影だったようですが、
こういうのを、「運命のいたずら」というんだろうなという
ストーリーを熱く、熱く、演じていました。
ラストは、わかっていても(泣)です。
★★★★★
【3/2にDVD発売】
許しとは? 非暴力とは? いのちとは?
親として「観てよかった」と思える1本
重い…。
思ったより、重かったのですが、
約2時間、釘づけになった映画でした。
英題は『IN A BETTER WORLD』ですが、
母国デンマーク語でのタイトルは「復讐」という意味です。
復讐、報復、仕返し、かたき討ち、リベンジ。
類語がたくさんあります。
暴力には暴力を。目には目を、歯には歯を。
でも、子どもたちよ、それでは何も解決しないから、
そうではない、「よりよい世界で」生きてほしいというメッセージなのでしょうか。
物語は、2つの場所で進んでいきます。
アフリカの難民キャンプで働く、国境なき医師団の医師アントン。
キャンプには、患者がひっきりなし。
ときおり“ビッグマン”と呼ばれる残虐者にお腹を裂かれた妊婦も運ばれてきます。
そんな中でも、いのちを救うべく働くアントンを
いつも誇りに思っている、彼の息子のエリアス。
父とは離れてデンマークに住み、学校ではいじめられています。
その学校へ、母親をがんで亡くしたばかりのクリスチャンが転校してきます。
クリスチャンは、母の闘病や死を通して、
父に対してわだかまりを抱えていました。
また、エリアスも、いじめのことは
遠くアフリカの地で身を削って働く父には
なかなか言い出せずにいます。
父と母は別居中でもあるし。
どこか、似通っているこの2人。
エリアスをいじめていた相手をクリスチャンが殴り倒し
ナイフで脅したことから、ほどなく、2人は友達になるのですが・・・。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |