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カテゴリー「コメディー」の記事

2013年5月17日 (金)

『愛さえあれば』きっと一緒に生きていける。

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『愛さえあれば』  Love is all you need

★★★★☆

ありのままを愛して共にいてくれる人

そして、南イタリアの風景がいやし

 

アカデミー賞外国語映画賞を受賞したスサンネ・ビア監督の
“大人向け”なロマンティック・コメディ。

南イタリアが舞台になっていて、
まぶしい陽光と、青い海と、斜面に立つ茶色の建物と
レモンの木の緑と、実の黄色のコントラストがなんともステキで、
『ファミリー・ツリー』のハワイと同じように、
こちらも南イタリアの風景そのものが、いやしでした。

人は、慣れ親しんだものと決別するときが、一番つらいし、勇気がいる。

主人公のイーダ(『未来を生きる君たちへ』にも出演したトリーネ・ディアホルム)は、乳がんの治療がようやく、ひと段落したところでした。

今後の予定や、乳房の再建、患者会の紹介など、一連の話を聞いて、
病院から戻ると、

なんと、夫ライフは会社の子と、コトの真っ最中……。オイオイ!!!

完治したわけじゃない、これからも定期検診が必要な身なのに!
しかも、娘のアストリッドが結婚式を控えているというのに!

傷心の中、それでもイーダは結婚式のため、
1人、南イタリアのソレントへと向かうことになります。

なぜイタリアかというと、新郎の父親の別荘がそこにあるからで、

その父親というのがフィリップ(ピアーズ・ブロスナン)なのでした。

野菜や果物の貿易会社の経営者で、いかにも仕事人間という感じ。
息子のパトリックがまだ幼いときに、妻を亡くしていました。

彼もまた結婚式のために、南イタリアへ発とうと空港へ向かいますが、
なんと駐車場で、心ここにあらずなイーダに車をぶつけられてしまいます。

すぐに、お互いが子どもの結婚相手の親だと気づきますが
初対面の印象は、最悪に近い ^_^; ものでした。

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2013年5月14日 (火)

意外とまじめな『ヒステリア』、自己を解放せよ。

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ヒステリア

★★★★☆


心を解放して生きることを

目標としています

Twitterのタイムラインで、“意外と”好評だったのと、

いま、何かと話題の女性の社会進出や自立という、
裏テーマ(?)があるということで観てきました。

そしたらうわさどおり、ホントにおもしろかったです!

広めの劇場でしたが、数組の女性2人連れやお1人で来ている方にまざって
男性の方もちらほら。そうですね、男性も観といたほうがいいと思います。

この映画は、予告編でも“大人のおもちゃ”といいますか、
“ラブグッズ”といいますか、その仰天誕生実話を描いているので、
遠慮がちになってしまう人がいるかもしれませんが、
それだけじゃないんです。

マギー・ギレンホールが演じたシャーロットという女性が
あの時代にさっそうと自転車でやってくるのがカッコよくて、

日々、地域でやっていることもカッコよくて、
ハマリ役でした。

また、例の道具を開発する実在の医師を演じた
ヒュー・ダンシーの生真面目っぷりも好き。

この2人のさわやかさや知性が役柄に合っていて
脇役の方々も利いていて、
テーマの赤面部分を薄めてくれて、

笑いもあって

なおかつ、じぃんと感動させるポイントもある、上質のロマンティックコメディに仕上がっていましたので、

楽しく観ることができました。

 

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2013年4月 6日 (土)

『ヒッチコック』熟年離婚の危機を乗り越えるサスペンス!?

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ヒッチコック HITCHCOCK

 

★★★★4.5


天才と呼ばれた“ヒッチコック”は

その妻アルマと2人で完成形

『レベッカ』『裏窓』『めまい』『鳥』・・・

代表作をあげればキリがない

“サスペンスの神”といわれたヒッチコック監督を

30年以上も支えた妻・アルマとの知られざる関係をベースに、

ヒッチコック最大のヒット作『サイコ』が

どのようにして生まれたかを描いています。

「ヒッチコック&メイキング・オブ・サイコ」という原作があるのですが、

未読で拝見。せめて『サイコ』は観返しといたほうがより楽しめると思います。

その『サイコ』ができ上がるまでの紆余曲折が描かれる、

しかもヒッチコックを特殊メイクを施したアンソニー・ホプキンス、

その妻アルマをヘレン・ミレンと

英国を代表するアカデミー賞俳優のペアが演じる、ということで

映画ファン垂涎ではありますが、

これはやっぱり、夫婦の物語なんです。

“一緒にいることが当たり前”“空気のような存在”になった

熟年夫婦が陥りやすいイザコザを描いた、かなり普遍的なテーマでした。

楽しかった〜。とにかく楽しかったです。

アンソニー・ホプキンスが観れば観るほど、似てないんですけれど、

すごくかわいらしくて。神どころか、人間くさくて。

映画好きな方なら、なおさら楽しめるんじゃないかなと思います!

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2013年2月23日 (土)

『世界にひとつのプレイブック』必死で生きてる!

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世界にひとつのプレイブック (Silver Linings Playbook)

★★★★☆


みんな、病んでる。

必死で、生きてる。

タイトルの「プレイブック」とは、

本作でもkeyとなるアメリカンフットボールの作戦図のこと。

しかし、人生というものは必ずしも

あらかじめ作戦を立てたように思いどおりにはいかないのだよ、

ということが、この映画の主人公パットとティファニーを見ていると

ひしひしと伝わってきました。

スチュアート・リトル2 』でもハウス先生、いや

ヒュー・ローリーが言っていた「銀の裏地」

Every cloud has a silver lining

どんな雲にも銀の裏地がある、つまり、逆境にあっても希望の光はある。

そんなsilver liningなプレイブックは、

妻の浮気ですべてを失い、躁うつ症になったパットと

夫を突然の事故で亡くしたティファニー、

人生のどん底まっただ中の2人の助けとなるのでしょうか。

まあまあ、この際、タイトルのことは置いといても

パットを演じたブラッドリー・クーパー(主演男優賞)

ティファニーを演じたジェニファー・ローレンス(主演女優賞)

パットのパパことロバート・デ・ニーロ(助演男優賞)

パットのママことジャッキー・ウィーヴァー(助演女優賞)という

31年ぶりの快挙であるアカデミー賞、全俳優部門同時ノミネートの

すばらしい俳優陣と、

人間くさく、かっこ悪くても、みっともなくても

必死で生きてるやつらの

笑い泣きのすったもんだ、惚れたはれたを

ただ、ただ存分に堪能してほしいと思います。

 

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2013年2月14日 (木)

『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』ぜんっぜん、ダメじゃないよ。最高なんだよ。

Winwin

WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々  (WIN WIN)

★★★★4.8


レスリング大好きな2人が輝く

小粒だけど、やっぱり大好きな映画


『リトル・ミス・サンシャイン』や『サイドウェイ』の、

フォックス・サーチライト・スタジオが製作。


冴えない弁護士とワケあり少年が、

レスリングという共通の愛するスポーツを通じて再生する、

ユーモアたっぷり、ハートウォーミングな物語。

大好きなタイプの映画です。俳優陣も、キャラも、セリフも好きですね。

仕事がなく金欠にあえぐ、弁護士のカイル(ポール・ジアマッティ!)は、

近所の資産家で1人暮らしのレオの認知症が進んだことを知ります。

レオには娘がいるというのに、行方知れず。ほかに身寄りもない。

高額な報酬を目当てにして、マイクは

レオの“後見人”Guardian になることに。

その際に、ちょっとしたウソをついてしまうのです…。

日本にもある成年後見人というものですね。

認知症や知的障がい、精神障がいなどで、財産管理や契約などの判断を自分でつけるのが難しい方々を 保護したり、支援するという制度。

日本では今、弁護士などの公的資格がなくても、一般市民もなれる“市民後見人”の養成もいわれていますが、報酬の問題って、難しい。

果たして、ボランティアでいいのでしょうか、という気もしています。

地方自治体に振りすぎだと思いますし…。

で。

ところが、

身寄りがなかったはずのレオを訪ねて、

レオの孫だという、ブロンドの少年カイルが現れます。

この子が何だか、ワケありふうで…。

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2013年2月13日 (水)

『ムーンライズ・キングダム』ようこそ、12歳のみずみずしい王国へ

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ムーンライズ・キングダム


★★★★4.5

60’sの画集から飛び出した

12歳のまっすぐピュアラブ


まず一言、言わせていただくと、

ウェス・アンダーソン、大好きだ〜!!!


まさに、ノーマン・ロックウェルの画集のような世界観。

彼のイラストから飛び出してきたような映像が、可愛らし過ぎます。

1960年代の雑賀やファッションも、可愛らし過ぎます。

とても好きです。好みです。

ボーイスカウト隊員で、ちょっびり周りから浮いてしまう孤児のサムと、
キレやすいとうわさのスーザン。

この12歳のボーイ&ガールは、ある日、
1年間の文通をへて、手を取り合って駆け落ちすることに。

この2人は、これが映画初出演という、
ジャレッド・ギルマンとカーラ・ヘイワード なのですが、

2人とも何とも初々しくて、みずみずしくて、とってもキュート。


何となく彼はダニエル・ラドクリフに似ていないでもないし、
彼女はエマ・ワトソンにちらっと似ているような気もするし。


そんな2人が、とにかく、駆け落ち、するんです。

サマーキャンプを抜け出して、

小さな島と、小さなコミュニティを舞台にして。
 

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2013年2月 2日 (土)

『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』真新しい自分にね

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マリーゴールド・ホテルで会いましょう

★★★★☆

第2の人生は正直な自分になって輝く
異国の地インドの風につつまれて

ジュデイ・デンチ、マギー・スミス、ビル・ナイ、トム・ウィルキンソンなどなど
往年のイングリッシュ・アクトレス&アクターたち
それぞれ何とも魅力的な男女7人が

さまざまな事情から英国を離れ、
インドはジャイプールの
伝統的で?雅な?マリーゴールドホテルで

彼らは伴侶を失ったり、仕事をリタイアしたり、大けがを負った後で、
おそらく、物すごい決心のもと、
セカンドライフを異国の地で送ることを選びます。

監督は『恋におちたシェイクスピア』のジョン・マッデン。
ユーモアたっぷりの軽快な会話、それでいて
自らの半生をかえりみながら、
新たな風を受けて、再出発をめざし、死をより身近にして生きる。
そうした普遍のテーマを
色鮮やかなジャイプールの町を舞台に描き出しています。
これもたいへん後味よく、心地よい映画、本当に。

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2013年1月31日 (木)

『人生、ブラボー!』子だくさんで、いいじゃない!?

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人生、ブラボー!

★★★★4.5


このいのちを分け合ったとき
ブラボー!と思えるに違いない



あったかな気持ちになる、とても心地よい映画です。

スピルバーグのドリームワークスでハリウッドリメイクも決まっているそうですが、それはどうでもいい、というか、

要は、それほど面白いということで。


トロント国際映画祭2011をはじめ、各国の映画祭で
“観客賞”を獲得しているのも納得。
観客に愛された映画というのは、よくわかります。

ユーモアの中に主人公の成長と、愛と、いのちと、尊厳あり。
『最強のふたり』にも通じる部分がありますね。


いい年して毎日、仕事に遅刻、借金取りに追われている、
中年男デヴィッド。42歳、独身。

いつもだいたい、アベンジャーズのTシャツにジャージ姿(^_^;


決して、若気の至り、というわけではないですが!

かつて、お金のために
「Starbuck(スターバック)」という匿名で
精子バンクに自らのを提供した過去がありました。


その数、なんと693回!
そのうち、彼の精子で生まれた子どもが533人!

あるとき、恋人ヴァレリーの妊娠がわかるのとほぼ同時に


その533人の子どもたちの内の143人から、
匿名の父親「スターバック」の

身元開示を求める訴訟を起こされることになります。


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2013年1月 9日 (水)

『理想の出産』母性の幻想を打ち砕け!

 

新年、新学期となりまして、久しぶりの更新です。
今年もどうぞよろしくお願いします。

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理想の出産

★★★★

 

人生がひっくり返る一大イベントを

ここまでリアルに描いたか!

 

2013年の1発目の本作、どうやら東京・新宿の新装「シネマカリテ」では
11日までの公開だそうなので、
これは紹介しておかねば!と思った次第です。
これから全国順次に、どうか、どんどんと公開されていってほしいのです。

昨年12月は奇しくも同時期に、
妊娠・出産・育児を取りあげた映画が2本公開されました。
それが本作と、後ほどアップします『恋愛だけじゃダメかしら?』になるのですが
全米の妊婦のバイブルといわれる原作をもとにした
キャメロン・ディアス、ジェニファー・ロペス、エリザベス・バンクスなど
豪華キャスト共演のハリウッド製オムニバスっぽいラブ・コメディ
であるのに対して、

こちらは、もちろんコメディ要素もありますけど、
1人の女性のプロセスをじっくりと追った
意外にもR+18指定のフランス映画。
とある男女の出会いから、恋愛、妊娠、出産、育児の日々を描き、
やがて1つの家族になっていくまでを
何ともリアルなテイストで丹念に描いており、
「妊産婦あるある」や、経験者の名言(迷言?)も満載で、
どちらかといえば、こちらのほうを愛してるかもと思うのです。

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2012年9月15日 (土)

『鍵泥棒のメソッド』の心を奪うメソッド

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鍵泥棒のメソッド

★★★★★

ときに、まっすぐな生真面目さほど喜劇になる

『アフタースクール』→『運命じゃない人』の
順に観て、

大っ好きになりました、内田けんじ監督。

記憶喪失になってしまった非情な殺し屋と、

うだつの上がらない貧乏役者の人生が

ふとしたことから入れ替わってしまう、という
(しかも今年、別の作品でも注目の銭湯にて!)

トリッキーなサスペンス・コメディかと思いきや、

いや、いや、実は、○○がちょっぴり苦手な

イマドキの若者たちと大人たちと

「草食系」や「お1人様」が流行る時代に向けた

まるで応援歌のような○○ストーリーだったとは!

できれば、基本ネタバレしたくない感じです。

 

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