『建築学概論』初恋と、家と、親と。
建築学概論
★★★★★
あのころにはわからない、焦がれ人の心と親心
“初恋ブーム”の背後のかすかな切ない気持ち
昨年の『サニー 永遠の仲間たち』に匹敵する、
いや、それ以上かも知れない感涙、韓国映画。
今年は本当に、2月の『王になった男』は皮切りに過ぎず、
この映画や、『私のオオカミ少年』『殺人の告白』『ある会社員』
『10人の泥棒たち』『嘆きのピエタ』『ベルリンファイル』などなど
日本公開作品は当たり年ですね。
やっぱり韓国映画、おもしろい。
で、この映画の舞台となるのは、私自身も“華”?の20代を過ごした1990年代と、
2010年代の現代という2つの時代。
建築士のスンミンのもとに、ソヨンという女性が訪ねてきます。
済州島にある実家をある目的のために改築してほしい、というのです。
そして、少しずつ記憶をたぐるように描き出されていく、2人の学生時代。
かつて「建築学概論」という授業を一緒に取った2人の
淡い初恋がよみがっていきます。